自力で引越し!こんな時はどうすれば?
引越しのプロ、引越し業者でさえ、時には搬出や搬入が困難な家具であったり、部屋であったり、引越し作業に困難を強いられることがあるものです。
しかし、分解をすれば搬出や搬入ができる家具や、複数の入り口や窓がある部屋などは、搬出や搬入経路を変えることで対処できるようなケースも少なくありません。
家具類の搬出や搬入といった引越し作業には、物理的に不可能な場合を除いては何らかの方法があるものです。
分解できるものは分解する
家具が大きすぎて部屋から出せない、部屋に入らないといったことは引越しの現場ではよくあることで、少なくとも設置してあった家具は必ず部屋から出せるはずです。
タンスなどの扉一枚の厚さで、部屋の入り口を通せるか通せないかといったケースも少なくありません。分解できる家具類は分解してみることから始めましょう。
また重すぎて持てないといった場合には、タンスなどであれば引き出しを抜いたり、金庫などは扉をはずすだけでずいぶん軽くなるものです。
背の高い家具類の取り扱い
部屋の入り口というのは玄関を含めて、往々にして天井より低くなっているものです。そこから背の高い家具などを出す場合には、先に家具の頭部分を外に出し、立てるようにしながら底部を出してくるとうまくいきます。
反対に部屋に家具などを入れる場合には先に底部を引いていきます。底部を引きずって床にキズをつけないよう、また天井近くの照明器具に気をつけて作業します。2名以上で作業したほうがいいでしょう。
家具類を仮置きする際には底部の角を保護するために、床にあらかじめ毛布などをたたんで置いておくのがおすすめです。畳などを保護する役目もあります。
家具が廊下を通らない
大型家具が廊下を曲がりきれないといった場合には、いくつかの方法を試してみましょう。縦横の向きを変えてみる、表裏を変えてみる、一旦他の部屋に入れて方向変換するなどといった方法があります。
わずか数ミリの違いで通るようになる場合もありますから、あきらめずトライしてみましょう。最近の住居では廊下などが狭い傾向にありますから、廊下にある扉の取っ手などがよく邪魔になるものです。
廊下にある扉をはずしてしまうのもひとつの方法ですが、扉のヒンジ取り付け部を傷めないように二人で作業する必要があります。
搬出搬入経路はひとつではない
部屋の入り口、または玄関から搬出や搬入ができない大きな家具でも、その部屋に窓など物理的にその家具が通る大きさの入り口があれば、搬出や搬入ができる可能性があります。
ベランダや屋根伝いに家具を渡したり、隣の部屋を経由すれば搬出や搬入ができるといったケースも少なくありません。
管理人の引越し作業員時代には、お隣の家の庭や屋根をお借りしてとか、お風呂場からしか入らない冷蔵庫などがありました。
吊り作業
階段やエレベーターを使用して搬出、搬入ができない家具類は吊りと呼ばれる作業で搬出、搬入をすることになりますが、素人が手に負える作業ではなく、引越し業者に作業を依頼することをおすすめします。
人手と道具があればできないことはありませんが、家具を破損してしまう可能性のほうが高くなってしまうでしょう。引越し業者の手配がつかないなど、あくまで非常事態を想定してお話しますが、リスクの高い作業になることを忘れてはいけません。
引越し業者は吊り作業に専用のロープを使いますが、しっかりした荷物固定ロープなどで代用することができます。ロープの両端に輪をつくり、その輪の中にロープを通して家具を挟みこみます。引っ張る力を利用して家具を締め付け、吊り上げたり吊り降ろしたりします。
家具の両端にロープを垂らして2名以上で作業すると安全です。ロープの長さが足りない場合には荷物の真ん中にバランスよく1本のロープをくくりつけます。作業中には絶対に荷物の下に誰も立ち入らないよう、周りへの配慮も必要です。
どうしても無理なものもある
住居の構造上、冷蔵庫や洗濯機などはほぼ置き場所が決まっていたりすることが多く、その場所に搬入、設置が不可能なものというのも少なからず存在するものです。
無理して家具や住居を傷つけてしまう前に、設置場所を変更したり新しいものに換えたりといったことも時には検討する必要があるでしょう。
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