引越しの裏話

引越し作業員が語る引越し業界の裏事情、引越し現場の裏話一覧

引越し屋の朝は早いんです。。。俗に午前便と呼ばれる朝一発目の作業を定時の9時にスタートするには、8時半ぐらいには現地近くのコンビニで一服したいところです。営業所のある横浜から現場が首都圏なら7時出社、山梨、静岡ぐらいの距離になると早出の6時出社。もちろん手当ても付くので特に運転手以外の作業員には早出はラッキーともいえるかもしれません。ただ、ウチの会社の運転手手当てはなんと、たったの1日500円!運...

引越し業者によっては、お客さんからのいわゆるご祝儀ないし心づけの受け取りを禁止しているところもあります。ただ、それも建前的な色が濃いらしく、実際の現場では半々ぐらいで引越し作業員がご祝儀を受け取っているような気がします。ウチの会社はご祝儀の受け取りには何の決まりもありませんが、たとえ禁止されていたとしても自分は受け取るだろうなと思います・・・。「会社の規則ですから・・・。」で断ってもいいのかもしれ...

持ち上げれば底が抜けるダンボール、到底普通の人間の力では持ち上げることが不可能と思われるほど物が詰め込まれた大きなダンボール。「お客さん、あなたコレ持てますか?」引越しの現場でさすがに口にはしないものの、こんな感じでキレる寸前の引越し作業員は少なくないはずです。たしかに日々の作業で鍛えられているだけに、いわゆる世間一般の方々に比べたら引越し作業員は力持ちかもしれません。しかし、スーパーマンじゃない...

ウチの会社の引越し作業員は正社員よりもアルバイトの比率が高くなっています。大手とまではいきませんが、関東では名の知られた引越し業者だと思います。アルバイトとはいってもほぼ毎日引越し作業をする常勤のベテランがほとんどで、全作業員がアルバイトで構成される現場もウチでは当たり前になっています。仕事ができる、できないは正社員もアルバイトも関係ありません。現場での経験の積み重ねがものを言う世界です。ですが、...

明日には台風が上陸しようかという、この日の現場はよりにもよって海沿いの横須賀。しかも11階建てマンションの最上階。風雨の影響が心配されますが、作業指示書を見ると大物家具のみ、エレベーター有、2名作業となっています。「なんとかなるか・・・。」と現場に向かうことにしました。海沿いの片側2車線の幹線道路を走っていたときのこと。追い越し車線を走りながらトンネルを抜けた瞬間、左の車線に飛ばされました。左の車...

「お兄さん、これもお願い。」と、頼めば何でも運んでくれると思っているお客さんも少なくないようですが、実は引越し業者が運べないものも少なくないんです。これは引越し業者が勝手に決めているのではなく、輸送のトラブルや事故を未然に防ぐ目的で国土交通省の定める標準引越運送約款に書いてあります。この標準引越運送約款に準拠した引越し業者独自の約款を使用する引越し業者もありますが、国土交通省の認可制のため消費者に...

「みなさん、飲み物は何がいいですか?」や「一服してください。」と、引越し作業中に休憩を促してくれたり、飲み物の差し入れに気遣いをしてくれるお客さんは多いです。とてもありがたいことなのですが、引越し作業には段取りがあって、キリのいいところでないとなかなか作業を中断しづらいこともあります。しかし、差し入れをしてくれるのであれば、適当なタイミングと喜ばれるものというのがあります。「温かいうちにどうぞ。」...

この日は19歳の若いお兄ちゃんと2トンショートトラックで、小さめの引越し3件予定。このトラックの荷台は畳四畳半程度の広さですが、高さがあるので結構な量の荷物を積めます。2トンショートトラックは何より小回りが利くのがいいです。1件目の引越しが順調に午前中で終わったので、コンビニで昼飯。若いお兄ちゃんが気持ちよく昼寝をしている間に、午後1件目の現場に到着。この若い引越し作業員は、つい先日専門学校を辞め...

すべてを積み込んだつもりでも、引越し作業員全員が見落としていたり、単なるうっかりで積み地に荷物を置いてきてしまうことが稀にあります。お客さんが気づいて指摘してくれればいいのですが、引越し当日はお客さんもそれどころではないことが多いでしょう。降ろし地に着いてからや、引越し後2、3日してから「○○がない。」といった連絡が会社に入ることもあります。また「なんだ、これ?」と、いつかの引越しで分解したのであ...

引越し荷物の中でも輸送に特に気を遣うのが、食器棚などに使われる比較的薄いガラス板。近場の引越しではテープ類を使ってガラス板が動かないよう固定して運ぶこともありますが、距離のある引越しではすべてはずして梱包するに限ります。これらのガラス板は厚さがないうえ角があるので、少しのショックで角が欠けたり割れたりといった荷物事故につながりやすいものです。ガラス板専用の梱包資材というものはないので、引越し作業員...

引越し作業をしていると、「どうやってこの部屋に入れたんだ?」と頭をひねるような家具に出会うことがあります。部屋の入り口より、縦横いずれも幅のある一本モノのタンスなどで、古いものだと分解不可のものも多いのです。最近の洋ダンスなどはよくできていて、天板、底板、サイド、扉などに細かく分解できるものが多く、よほど作業条件が悪くない限り搬出、搬入に困ることはありません。ただ都心部などで見かけることの多い、限...

新築マンションのまわりが引越し屋さんの大きなトラックで埋め尽くされているという光景を見たことがあるでしょうか。引越し業界でいうところの一斉入居というものです。長くこの仕事をしていても、聞いたこともないような引越し業者と出会う機会でもあります。マンションも大きなものになると一棟に数百戸というものもあります。新築マンションを購入したオーナーや賃貸の契約をした住人としては、少しでも早く入居したいと思うの...

引越し屋さんのトラックのナンバープレートを見たことがあるでしょうか。たいていは下図のような緑地に白文字のナンバープレートが付いているはずです。軽貨物の引越し屋さんだと色が変わって、下図のような黒地に黄色文字のナンバープレートになります。いずれもいわゆる運送屋さんの営業もしくは商用ナンバーというもので、荷物を運ぶことで運賃をもらっていいですよという、国土交通省のお墨付きナンバープレートです。白ナンバ...

ウチの会社のように安さを売りにする引越し業者は繁忙期を除けばそんなに利益はあがらないと思いますが、何やら最近会社の経営が思わしくないようです。言われてみれば「明日休んでくれる?」と会社から指示される常勤のアルバイトが最近多いかもしれないと感じていました。現状を打破せねばという会社の意気込みはわかりますが、現場を知らずに机上の空論を唱える上司はどの業種にもいるんですよね・・・。画期的な経費削減案はな...

引越し屋泣かせの荷物のひとつに本があります。ウチの父親もそうなんですが、読書が趣味という人には本を捨てるという概念はまずないらしいです。先日、母親の友人宅の家の2階の床が抜け落ちたという話を聞きましたが、原因は読書が趣味である旦那さんのコレクション本の重さということでした。引越し作業にも本のダンボールはつきものですが、たまに「勘弁してくれ。」というぐらいの本コレクターの引越しに出会うこともあります...

今日は珍しく営業所所長が同行する現場。クレームに敏感な営業所所長が自ら出向くということは、訳ありで引越し作業員がキレそうな現場か、超高額で取った引越しで、絶対に失敗ができないかのどちらかの現場に違いないと思われます。自分ともうひとりのベテラン引越し作業員合わせて3人での、レコード一時保管全梱包という作業内容です。レコードの梱包に3人も作業員が必要ということは、お客さんはおそらく音楽関係の仕事をして...

繁忙期・・・引越し作業員にはまず歓迎されない言葉でしょう。毎年3月半ばぐらいから4月の初旬にかけては、会社の人事異動や就職、入学の時期でもあり、新天地での生活の準備に追われる方々が一年で最も多いことから、いわゆる引越しの繁忙期とも呼ばれます。引越し作業を終えて会社に帰ってくるのが日付が変わってからという日が続くため、家に帰る時間があるなら少しでも寝たいと、ウチの会社にはこの時期会社に寝泊りする作業...

すっかり日が落ちるのが早くなったと感じる秋口の夕方、もうひとりの相方と予定通り午前便、午後便をやっつけて、次の現場があるか会社に連絡を入れてみます。すると、時間的に予定していた車両が間に合いそうにない、20時スタートの現場に向かってほしいということでした。携行している当日の引越し予定全リストを見てみると、看板車不可、到着前に電話と書いてあります。いやな予感がしますが、もう一度会社に確認してみると、...

現場に着いて呼び鈴を押し「○○引越しセンターで〜す。」と、作業員全員で挨拶をします。玄関からお客さんが顔を出すなり控えめな口調でこう言います。「すいません・・・。」もしくは「ごめんなさい・・・。」です。こんなことが月に数回はあるでしょうか・・・。引越し当日を迎え約束の時間にやってきた引越し作業員に、お客さんが発するこの言葉が意味するのはほぼ間違いなく・・・引越しの荷造りが終わっていない!荷造り未完...

引越し営業マンのテクニックのひとつに、見積もり時にダンボールを置いて帰るというベタなものがあります。ウチの会社では「なんでダンボール置いてこなかったんだんだよー!」と、営業マンが所長に怒鳴られている光景を見るのも珍しくありません。これはまだ見積もりの段階でもダンボールを置いていかれると、「まぁいいか・・・。」となりやすいお客さんの心理効果を狙う作戦です。スーパーの試食などと一緒で、特に日本人は食べ...

引越し料金支払いのタイミングは、すべての引越し作業完了後というのが利用者側からすると受け入れやすいのではないかと思いますが、本来引越し料金はいつ支払うべきものかご存知でしょうか。見積書には前払い、銀行振込、クレジットカードなどと記載されていると思いますが、後払いというのはまずないと思います。私の会社では見積書に積込後と記載され、転居先へ向かう前に引越し料金を徴収する決まりになっています。「後からで...

ウチの会社ではたいてい前日に翌日の現場とメンバーが割り振られるので、「積み地、5階、階段、3名・・・。」などの作業指示書に自分の名前があったりすると、かなり憂鬱な気分で朝を迎えることになります。メンバーに新人が入っていたりすると、まず階段作業では使い物にならないので、さらに憂鬱になることになります。単純に階段を昇り降りするだけでも結構な体力を使うと思いますが、引越しでは荷物を持って何十回も往復する...