このページは、2020年11月現在の情報で記載しています。
2020年10月21日、アートグループホールディングス株式会社とヤマトホールディングス株式会社が、引越市場における協業の検討を開始することを発表しました。
引越し利用者の更なる利便性の向上のため、両者がそれぞれに持つ経営資源やノウハウ、サービスを活用していけないだろうか、新たな事業の共創ができないだろうか、話し合いが行われる模様です。
アート引越センターといえば、テレビのコマーシャルなどでもよく見かける引越業者ですし、宅急便でご存知ヤマトも、引越しを請け負っていることは多くの方がご存知ではないでしょうか。
ここで発表されたのは、もしかしたら耳馴染みがないかもしれないアートグループホールディングス株式会社とヤマトホールディングス株式会社という2社です。
実質的に引越し業務を行っているのは「アートコーポレーション株式会社」と「ヤマトホームコンビニエンス株式会社」の2社です。
ますます「えええ?」と聞き慣れないと思われそうな気がしないでもありませんが、会社名は覚えていなくてもいいのです。
これは、実質的に引越し業務を行っている会社ではなく、その2社の持ち株会社同士が協議を行っているということです。
アートは引越事業が軸にあり、引越しから波及する事業としてハウスクリーニングや電気工事、生活用品の通信販売に保育所の運営から住宅の設計など多岐にわたって事業を展開しています。
ヤマトといえば宅急便屋さん。宅配事業が軸にあり、引越し業務はその中の一部です。
ヤマトの引越しは、2018年、法人向けの引越し代金を過大請求していたことが明るみになったことに端を発し、法人個人すべての引越しサービスを休止する事態になりました。
2019年に単身者向けに一部サービスが再開されてから2020年11月現在、対応可能エリアを大きく広げて再開されてはいますが、家族向けのサービスはいまだに休止状態です。
持ち株会社同士の協議ということで、部分的な引越事業だけに焦点を当てるのではなく、暮らしの中にサービスを提供しているアートと、巨大なネットワークを作り上げてきた宅急便屋さんのヤマトがどのような形で利用者の利便性を高めるサービスを提供してくれるようになるのか、小さな期待を抱きつつ、しばし見守りたいと思います。
今後の発表が楽しみです。
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アートの引っ越し
アート引越センターは、広告のイメージが強いからかもしれないけれど、まさに引越し専門の会社だっていうようなイメージがあったのよね。
だから、引越し以外に通信販売みたいないろんな事業をしているって言われても少しピンとこないかも。
だけどまあ、引越しという暮らしの中のひとつのイベントを通して、そこから派生する暮らしにまつわるあれこれをお助けしますよ~という事業展開なのかな?
引越し屋さんが保育所の運営を行っているというのは、引越しをする人のニーズに応えようとした形のアートならではのあり方なのかなって思うと、目の付け所がすごいなって思うよ。
正確には、保育所の運営はアートのグループ会社のひとつ、アートチャイルドケア株式会社が行っているんだけどね。
あくまでもイメージでしかないんだけど、引越し業者の中ではアートって高級路線というか、料金とか、汗まみれじゃない作業員さんのイメージが浮かぶのよね。
イメージってコワいねえ。
以前、単身引越の見積もり依頼を電話でしたことがあったのだけど、コールセンターの方はとても丁寧だったよ。
荷物の量を伝えると、慣れた丁寧な対応で概算見積もり金額を示してくれたのだけど、ちょっと想像以上の金額で選ぶに選べなかったのよね。
それと、事情があって訪問見積もりに対応することができない引越しだったのだけど、訪問見積もりをしないと正確な金額は出せないからという答えだったかな。
結局、私が断ったのかアートに訪問見積もりができないのならと断られたのか、どっちもどっちで選べない選択肢だったのよ。
コールセンターの人も、受注につながらない案件だなってわかっているっぽかったけれど、説明はとても丁寧にしてもらったんだ。
今ならオンラインで訪問見積もり無しで料金確定もできるんだけどね。
当時はまだ無かったな。
対応は丁寧だけど、金額もそれなりだよねっていうね。
現場でアートの引っ越しを見てきたけど、作業員の身だしなみ、言葉遣いはきっちり教育されてる感があるよ。
オイラの勤めてた会社は夏は上半身裸で作業するヤツとかいたからね。
金額についてはあえて値下げなんてしなくても受注できるからね、アートの場合は。
ブランド力の強みってやつだね。
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ヤマトの引っ越し
ヤマトの引越しは、単身引越がお得ですよっていう広告をよく見ていたイメージがあるかな。
だから、単身引越の見積もりを電話でしたことがあったのだけど、電話の対応が自分には合わなかったのね。
たぶん相手は中年の女性。
荷物量を伝えると、「単身用のサービスはあるけれど、荷物が少ないのならうちは高いからよそで頼んたほうが安いですよ」とね。
こちらが損をしないような提案をしてくれたような気もするのだけど、概算料金の提示すら受けることなく、冷たく門前払いされたっていう印象だったんだ。
一括見積もりサービスというものがあることを知らなかった頃のことだから、電話で門前払いは精神的にダメージだったな。
結局、引越し屋さんというよりも、宅急便屋さんというイメージですね。
荷物を運ぶ会社っていうイメージ。
トラックもクロネコマークの看板も、都会でも田舎でもどこでも見かける馴染みのある存在かな。
いろんな問題が発覚して、引越し業務が全面休止状態になっていた時でも、街ではヤマトのトラックをよく見かけたしね。
ヤマトの引越しは、あくまで運送業務の中のひとつ、みたいなことかな。
そうだね。
たしかに引越し専門の部署はあるけれど、業務の割合としては宅配がダントツだね。
「引越し=ヤマト」をイメージする人は少数だと思うよ。
ただ、作業が雑だとか対応が悪いという話は聞かないから、少数精鋭部隊が引越し作業をする感じかな。
アートとヤマトの協業に期待したいこと
アートとヤマトはいずれも全国に自社のネットワークを持っています。
アサヒ、キリン、サントリー、サッポロなどの大手ビールメーカーが主要都市間の共同輸送に踏み切ったように、大手運送業者も競合ではない生き残りの方法を模索する時期かもしれません。
従来から主要都市間の輸送形態を変えて輸送コストを削減する引越しプランはありましたが、引越しは大手が安いというような時代が来るかもしれません。
アートとヤマトが協業することによって、より魅力的な引越し大手のブランドを確立することを期待したいと思います。
ヤマトホームコンビニエンス株式会社は一括見積サイトに参画していません。(2023年10月末以降)
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