「みなさん、飲み物は何がいいですか?」や「一服してください。」と、引越し作業中に休憩を促してくれたり、飲み物の差し入れに気遣いをしてくれるお客さんは多いです。
とてもありがたいことなのですが、引越し作業には段取りがあって、キリのいいところでないとなかなか作業を中断しづらいこともあります。
しかし、差し入れをしてくれるのであれば、適当なタイミングと喜ばれるものというのがあります。
私の引越し作業員としての経験をもとに、どのタイミングでどのような差し入れをすれば作業員に喜ばれるのかをお話しします。
引越しの差し入れ
「温かいうちにどうぞ。」や「冷たいうちにどうぞ。」というお客さんの気遣いは本当にありがたいのですが、すぐにいただくことができないのが実情です。
また飲み物はいいのですが、食べ物となるとその後の作業に支障が出るかもしれません。
引越し作業は体を軽くしておいたほうがスムーズにいきます。
積み込み作業中の差し入れ
引越し荷物は、引越し先で最初に降ろすものをトラックの後ろのほうに、最後に降ろすものをトラックの前のほうにという形で積み込んでいきます。
ダンボール箱などはトラックの前のほうに、家具類はトラックの後ろのほうにという感じです。
このダンボール箱や部屋中の小物類を運び出す作業が一番時間もかかり、作業員の体力の消耗も一番激しいものになります。
ただひたすらに動き続けることになるためです。
部屋の中からダンボール箱や小物類がなくなり、残すは家具の搬出のみといったタイミングが積み込み作業のキリとしてはちょうどいいといえるでしょう。
作業員もこのタイミングで一服することが多いです。
降ろし作業中の差し入れ
引越しの降ろし作業は基本的に大きな家具類の搬入設置から行うことになります。
この家具類の設置が終わった後は、すべての作業が終わるまでキリのいいタイミングというものはおそらくないでしょう。
家具類の設置が終わったら、いったん家具の配置を確認したいというお客さんも多いので、差し入れをするのであればこのタイミングでしょうか。
作業員は降ろし地への移動中に食事や飲み物の補給を済ませてくるので、新居へ到着して「まあ、一服どうぞ。」という差し入れは、逆に作業に水を差すことになってしまうかもしれません。
引越し作業員に喜ばれる飲み物
引越し作業中、1日にどれくらい飲み物を飲むのか調べたことがありますが、500ccサイズを10本なんて日もありました。
暑い時期には炭酸系も人気がありますが、一気飲みができるスポーツドリンク、お茶、ウーロン茶など甘くないものが好まれるようです。
多くの肉体労働のような10時休憩、昼休憩、15時休憩にはあこがれますが、引越し屋では作業リーダーが全体を見て決めるのが慣例となっています。
その日のスケジュール次第では休憩らしい休憩を取れないことも多いです。
作業のキリがいいところでジュース休憩となるわけですが、まれに近くにコンビニも自販機すらないような現場もあります。
そんな時のお客さんからの差し入れは本当にありがたいものです。
1.5Lや2Lの大きなペットボトルと紙コップといった組み合わせだと、後片付けが面倒だったりします。
500mlのペットボトルなら後で飲むこともできるので、一度に飲み切れないといった作業員にも喜ばれます。
夏でも冬でも冷たい飲み物でOK
引越し作業は冬でも汗びっしょりになるため、休憩時には冬でも冷たい飲み物を飲む作業員が多いです。
冬にお客さんが気を利かせて買ってきてくれるホットコーヒーなどは、あまり人気がありません。
冷たいコーヒーはガブ飲みすると、なぜか気持ち悪くなる作業員が多かったのを覚えています。
コーヒーには一度に大量に摂取してはいけない成分があるのでしょうか。
冬に室内で荷造りや荷解きのみの作業をするような場合を除いて、引越し作業中の差し入れは、夏でも冬でも冷たい飲み物が喜ばれると覚えておくといいでしょう。
以上、『引越し作業員に喜ばれる差し入れはコレ!』を最後までお読みいただきありがとうございました。
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