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引越しの貨物(荷物)保険の適用と補償範囲について

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引越し保険の適用範囲

引越しは多くの家具や荷物を家の中から運び出し、トラックに積み込んで長距離を輸送し、新しい家に運び込むという大変な作業です。

その間、家具や荷物は引越し作業中の落下や、輸送中の振動や衝撃といった過酷な条件にさらされることになります。

輸送中の振動をイメージしたイラストです。

引越し業者が丁寧な作業や輸送をしていても、時に家具にキズをつけてしまったり、荷物を破損してしまったりということが避けられないのが現実です。

引越し業者もそのようなリスクに備えていて、家具や荷物の時価額300~1,000万円程度を補償する貨物保険(運送業者貨物賠償責任保険)に加入しているところがほとんどです。

引越しに関する保険にはこの他に荷主自身がかける引越荷物運送保険というものがあり、引越し業者が免責となる家具や荷物の事故についても補償されるプランがあります。

運送業者貨物賠償責任保険・引越荷物運送保険

運送業者貨物賠償責任保険

運送業者貨物賠償責任保険に加入していない引越し業者はまずないと考えていいでしょう。

しかし万が一、家具や荷物に破損があった場合や荷物が盗難にあった場合など、この保険の適用を受けるには、引越運送約款に基づく引越し業者に過失があった場合のみとなります。

運送業者貨物賠償責任保険

たとえば、引越し業者のトラックが追突されて家具や荷物に破損があった場合や、荷主が荷造りしたダンボールが外損なく中の荷物が破損していた場合などは、引越し業者の過失とは認められず、補償はされないケースもあるということです。運送業者貨物賠償責任保険

運送業者貨物賠償責任保険で補償されないケース

補償されないケース

引越し業者の加入するプランにもよりますが、運送業者貨物賠償責任保険で一般的に補償されないケースは以下のようなものです。

貴重品、易損品

  • 貴重品、易損品引越し業者が荷主から申告を受けておらず高価品、貴重品、骨董品など壊れやすいものを破損、紛失した場合。

割れたグラス

  • 梱包不良荷主が荷造りしたダンボール箱の外観に損傷がなく、中の荷物が破損していた場合など。

トラック事故

  • 交通事故引越し業者のトラックが追突され、輸送中の家具や荷物が破損してしまった場合など。

炎

  • 火災、爆発引越し業者の過失ではない火災や爆発などで、輸送中や保管中の家具や荷物が焼失してしまった場合など。

天災

  • 天災台風、洪水、暴風雨などによる輸送中や保管中の家具や荷物の破損、汚損、水濡れなど。

引越荷物運送保険

引越荷物運送保険

たとえば引越し荷物の整理中に、自分が誤って落とすなどして壊れてしまった荷物についても保証されるのが、荷主がかける引越荷物運送保険です。

引越し業者がかける貨物保険(運送業者貨物賠償責任保険)とは別のもので、引越しに伴う作業を開始した時点から、引越しに伴う作業が終了するまでの幅広い引越し中の事故を保証する保険です。

引越し業者がかける貨物保険では、家具や荷物の破損について引越し業者の過失が認められない場合補償の対象になりません。

また、引越し業者がかける貨物保険では補償されない高価品、貴重品、美術品、骨董品などにも個別にかけることができる保険です。引越荷物運送保険

引越荷物運送保険はかけるべき?

引越しの営業マンに「保険はどうしますか?」と聞かれた場合に指すのは、この荷主がかける引越荷物運送保険のことで、引越しをされる方の多くは引越荷物運送保険はかけずに引越しをしています。

家具にキズがついたり荷物が破損する多くのケースは、引越し作業員の作業ミスであったり、ダンボールがつぶれていたりとわかりやすいもので、引越し業者がかける貨物保険が適用されるケースがほとんどであるためです。

しかし、家財の時価額は単身者で約250万円、40代の夫婦と子供ふたりで約1,000万円というデータもあり、万が一のことを考えると悩ましいところです。

悩ましい。腕組みする人です。

引越荷物運送保険は、荷主の家財の時価額に応じて保険料が変わるしくみになっており、時価額10,000円につき20円前後が保険料の相場であるようです。

上の例ですと、単身者の引越しで5,000円、家族の引越しで20,000円の保険料がかかるということになります。

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