自力で引越す場合にも、業者に依頼する場合でも、引越しの荷造りにダンボールは欠かせませんよね。
業者のダンボールをもらわずに自分で必要な分だけ集めれば、引越し費用が抑えられるって知ってました?
このページでは引越し費用を少しでも安くと考える方向けに、必要なダンボールの数や無料でもらえる場所、荷物に適したサイズなどをご紹介します。
引越し料金を少しでも安く!
ヤマトホームコンビニエンスの単身引越サービスや、サカイ引越センターの小口引越便、赤帽など、単身者向けで割安なプランの場合、ダンボールなどの梱包資材は無料サービスに含まれていないことも多いです。
このようなプランで引越しをする場合、荷造りのためには別途有料でダンボールを購入する必要があります。
~参考~(2024年1月現在) |
ネコハコ(ヤマト運輸の包装資材ショップ) ・単身者向け引越資材セット:3,630円(税込) (大4・中6・テープ・布団袋) ・引越用品名欄入りダンボール(中)10枚:2,640円(税込) ・ハンガーボックス 大(茶):5,500円(税込) ・クラフト布団袋(PPバンド付き)1枚:1,650円(税込) など |
サカイ引越センター ・単身資材パック:料金の表記無し ダンボール大10個 ダンボール小10個 ガムテープ1個 布団袋1枚 |
引越しは日通 ・資材セット 一式:5,500円(税込) ダンボールSサイズ4個 ダンボールMサイズ6個 クラフトテープ1個 フトン袋1袋 |
それならいっそ無料で手に入れちゃいましょう!
業者に依頼する場合、「ダンボールは無料でサービスしています」といったプランもありますよね。
そういった場合、無料ではなくてはじめから見積もり料金に組み込まれているととらえてください。
梱包資材を無料サービスしてくれるというプランでも、「自分で調達したら、費用はお安くなりますか?」と、ぜひ聞いてみてください。
引越しに必要なダンボール数の目安
荷造りに必要なダンボールの数なんて、よほど引越しに慣れていないとなかなか分かりにくいですよね。
荷物の量は個人差がありますから、あくまでも目安程度に以下の表を参考にしてみてください。
引越し形態/間取り | ダンボール必要数の目安 |
ひとり暮らし/1R、1K、1DK | 10~20箱 |
ふたり暮らし/2DK、2LDK | 20~40箱 |
3人家族以上/3DK、3LDK~ | 50箱~ |
メモ
カラーボックス、衣装ケースの一段分で1~2箱。
大きなタンスは3~4箱。
キッチン用品などの形が揃わないものなどは荷造りの際にかさばります。
普段から必要最低限の持ち物で暮らしているというよほどの自信がない限り、ご自分の荷物の量はあまり過少予測しないようにしましょう。
足りなくなって慌てるよりも多めに用意したほうがいいです。
無料で入手できる場所
まずはお店に行って店員さんに声を掛けてみましょう。
ダメな所は「ダメ」OKな所は「いいですよ」と言ってもらえます。
あくまでも、お店側には不要となったダンボールを譲っていただきに行くのです。
スーパー
スーパーのレジの外や入り口付近に、「ご自由にお使いください」と書かれたダンボールが積まれていることがありますよね。
そのお店で買い物をしなくても自由にもらえるところが多いです。
しかし、基本的にスーパーで購入したものを箱詰めして持ち帰ることができるように常時用意されているものですので、サイズは小さいものが多いです。
本やCD、食器などの重い荷物をたくさんお持ちの方にはありがたい場所です。
また、そのようなスペースを設置していないお店でも、バックヤードなどにある不要なダンボールを譲ってもらえることもあります。
サービスカウンターでお願いすると、表に出していない大きなダンボールをもらえることもあります。
家電量販店
重量のある商品をたくさん扱っている家電量販店では、生鮮品や生モノは取り扱っていないので、箱の中がひどく汚れている心配はあまりしなくて大丈夫です。
頑丈でありながらサイズの大きなダンボールも手に入りやすいです。
町の個人の電気屋さんより、大型のチェーン店のほうがダンボールの在庫がある可能性は高いようです。
ドラッグストア
ドラッグストアも生鮮品や生モノは取り扱っていないので、きれいな箱に巡り合える可能性は高いです。
取り扱う商品の傾向として、衛生用品などの軽いものが多く、手に入る大きめサイズの物は強度が弱めな印象です。
小さいサイズがもらいやすいです。
ホームセンター
商品としてダンボールを販売もしているのですが、中古のダンボールをもらえるところもあります。
ホームセンターでは多くの商品を扱うので、引越しに適した色々な大きさの頑丈なダンボールを入手できる可能性が高いです。
ただ、ダンボールをもらえるかどうかは、聞いた店員の対応によるところが大きい印象です。
コンビニ
お菓子の箱やペットボトルのケースのような小さめのサイズがもらいやすいです。
あまり大きなサイズは期待できないのと、強度のあるダンボールは少ないです。
コンビニもダンボールをもらえるかどうかは、聞いた店員の対応によるところが大きい印象です。
確実にもらうコツ
事前にお店に電話をして聞いてみるのが一番確実です。
- ダンボールをもらえるかどうか。
- どのくらいの大きさのものがもらえるのか。
親切なお店では、処分せずにとっておいてもらえることもあります。
お店によっては購入した商品を入れる分だけダンボールがもらえたり、無料ではダンボールを提供してくれないところもあります。
「どうせ捨てるダンボールがあるなら、欲しがっている人にくれたらいいのに……」
お店で店員さんにあしらわれ、そんなふうに考えずにすむように事前に電話で確認するのがおすすめです。
また、お店側の好意でダンボールをもらうのですから、引き取りに行くときはできるだけ混雑している時間帯を避けましょう。
あればもらえるダンボールも、お店側が古紙回収に出した直後だったりするともらえないといったこともあります。
お店でダンボールをもらう際の注意点
タダでもらえるからといって、ダンボールならなんでもいいというわけではありません。
注意して見るべきポイントは3つです。
- 強度
- 清潔さ
- サイズ
ダンボールは強度が大事
頑丈なものを選びましょう。
ダンボールと一言で言っても、実は強度はさまざまです。ティッシュやトイレットペーパーなどの軽い物が入っていた箱は薄くて強度が低いです。
強度の弱いダンボールでも、衣類などの軽い物を入れるのであれば引越しでも利用できます。
しかし引越しに適したダンボールというのは、運搬のためにダンボールを重ねて積むことと、底が抜けないことを考える必要があります。
破損しやすいお菓子やペットボトルが入っていた箱などは、頑丈に作られていることが多いです。
清潔な箱を選ぶ
新居に運ぶ大切な荷物を汚れた箱になんて入れられません。泥付きの野菜が入っていたような箱は当然NGです。
きれいなようでも湿っぽいものは強度が落ちますので要注意です。
洗剤やシャンプーなどが入っていた箱は、丈夫できれいであっても独特な香料が染みついている場合があります。
箱の表面が汚れているものも新居を汚してしまう可能性があります。できれば避けましょう。
サイズを揃える
引越しの時にまとまった数のダンボールを集める際には、できるだけ同じサイズの箱を選ぶことです。
ダンボールや荷物は積み重ねて車に積み込むものです。引越し業者のダンボールというのは、この積み重ねを意識したダンボールなんです。
同じサイズのダンボールは高さや幅が揃っているなど、車両に積み込むときに効率よく、より荷崩れなどの荷物事故が起きにくくなります。
自宅で荷造りするときも、同じようなサイズのダンボールを重ねて積みますよね。
おすすめ無料ダンボール
引越し作業員としての私の経験から、無料でもらえるダンボールのおススメはスーパーでもらえるみかん箱やりんご箱です。
青果物等のやわらかい物を入れるダンボールは基本的に頑丈で手頃なサイズなんです。
箱の中が汚れていないか確認してからもらうようにしてください。ただ、衣類などにおいうつりが気になる荷物には向かないかもしれません。
においがして気になるようでしたら日の当たらない風通しの良い場所に1日置いてみてください。
同じ食品の箱でも、お菓子などのように包装された食品が入っていた箱で頑丈なものがあれば、においもほとんど気になりませんから、おすすめです。
引越しダンボールのサイズ
引越しに適したダンボールの大きさってどのくらいでしょう。
引越し業者によってサイズは異なりますが、よく使われているのは2種類です。
- Sサイズ:宅配100サイズ(外形3辺合計:100㎝以下)
- Mサイズ:宅配120サイズ(外形3辺合計:120㎝以下)
通販のダンボール会社では、もうひとつ大きいサイズも引越し用としてよく用意されています。
- Lサイズ:宅配140サイズ(外形3辺合計:140㎝以下)
SとかMとか100・120と言われても、今一つぴんと来ない方もいますよね。
身近な「A4サイズ」が、およそ30×21㎝ですので、A4の紙が1枚あれば、大きさのイメージがつきやすいでしょう。
たとえば、アート引越センターで使われているダンボールのサイズです。
- Sケースが35×35×35㎝(W×D×H)
- Mケースが50×35×35㎝(W×D×H)
どのくらいの大きさか、イメージできましたか?そのくらいの大きさのダンボールを集められればいいですね。
衣類やぬいぐるみなど、軽くてかさばる荷物が多かったりすると、つい張り切って大きなサイズをたくさん選んでしまいそうですが、引越しの際にはあまりおすすめできません。
持ち抱えた箱が大きいと、どうしても壁や通路をこすってしまいやすくなるからです。
持ちやすい、抱えやすいと思う大きさを選びましょう。
ダンボールって結構重たいんです
ダンボールって、束になると結構重たいんですよね。引越しに適したある程度強度のあるものならなおさらです。
ダンボールをもらいに行く際、自家用車がある場合はそれほど気にしなくても大丈夫ですが、そうでない方は縛れるヒモを用意したり、キャリーカートや自転車の荷台を利用するといいでしょう。
平らにしたダンボールは何枚か重なると持ち上げるのが少々やっかいなのでヒモは必須です。
テープを貼ってとめるのも一案ですが、使うときにはテープをはがす必要があり、テープをはがしたダンボールは強度が落ちてしまうので、できれば使わないほうがいいのです。
私は自分の引越しのとき、自転車の荷台に使う荷ヒモを利用しました。ゴミが出なくて便利です。ビニールひもでも十分ですよ。
中古のダンボールに抵抗のある方
購入しましょう。
お店などでもらえるダンボールは本来の役割を終え不要になった廃棄ダンボール。中古品です。
メーカーのロゴが印刷されていたり、誰かが書き込みをした跡が残っていたり、汚れていたり、ダメージを受けていたり。
すでに誰か知らない人の手が触れた箱を使うことに抵抗のある方は、引越しの 一括見積もりサイト を上手に利用するなどして料金を安く抑えるようにしましょう。
購入する際のポイントもお伝えします。
- 引越し業者から
- ホームセンター
- ネット通販
メリットはなにより、新品ですからきれいです。
引越し業者から購入する
サイズも当然引越し作業に適した大きさで揃っています。見積もりの際に、購入できるか確認してください。
個人経営の軽貨物業者、格安引越し業者など、梱包資材を扱っていないところもあります。
当然ですが、ダンボールがもらえるのは契約が成立してからですから、業者を決める前から荷造りを始めたい方には向きません。
ホームセンターで購入する
規模の大きな店舗であれば、種類もたくさん選べて1枚から購入できます。箱の強度やサイズ感も、実際に見て確認できるという利点があります。
引越しに使えるダンボールの価格としては、1枚あたり200~300円前後が目安です。
ホームセンターは車がないと行きづらい場所にあることが多く、自家用車などの運搬手段がない方には持って帰るのが厳しいかもしれません。
ネット通販で購入する
ネット通販では「引越し用のダンボールセット」などといった、ガムテープや緩衝材も含めたセットで購入できるところもたくさんあります。
通販を利用すれば自宅まで届けてもらえますので、運搬の手間がないのがいいですよね。
ネット通販を利用する際のチェックポイント
- 到着予定日はいつか
(注文確定時刻によっては当日発送してもらえたり、地域によっては日数がかかったりします) - 何枚から購入できるのか(最小購入枚数)
- 値段
- 送料
通販でダンボールを購入するデメリットとしては、写真や商品説明のみで購入することになるため、強度やサイズのイメージがしにくいことでしょうか。
まとめ
スーパーや家電量販店、ドラッグストアなどで、引越しに適したダンボールを無料でもらうことができます。
荷造りに欠かすことのできないダンボールを自分で用意することは、引越し料金を安くできる手段のひとつです。
ただし、ダンボールをお店からもらって持ち帰るには割と労力がかかることを頭に入れておいてください。
「強度」「清潔さ」「サイズをできるだけ揃えること」
この3つを意識して集められれば、無料の中古ダンボールを引越しの荷造りに使っても問題ありません。
反面、お金はかかっても引越し業者のダンボールを利用したり、ネット通販でダンボールを購入すれば、自宅に直接届けてもらえます。
持ち帰る労力はかかりませんし、強度や汚れ、サイズの不一致を気にする必要もありません。
引越しに耐えうる頑丈なダンボールを10枚、20枚集める手間と時間を考えるとネット通販でダンボールを購入するのもおすすめです。
電話番号入力なしでOK!
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