引越し現場の裏話

引越し詐欺?頼んでないよって言われても|引越し現場の裏話

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お断り おすすめ45秒のかんたん引越し見積もり

頼んでませんけど・・・。

私が宅配の仕事をしていたときに、何回かお客さんに言われたことのあるセリフです。

単純に配達先を間違えていたケースもありますが、本当にお客さんが頼んでいない荷物というのもありました。

一時期横行した、いわゆる代引き詐欺というものですね。代引きは一度支払ってしまうと、払い戻しが困難なケースがあるようです。

代引き詐欺とは少し内容が違うのですが、私が引越し作業員をしていたときに経験した、引越しを頼んでいないと現地で言われたお客さんのお話をします。

引越し屋の朝

運送業全般に言えるんですが、運転手の朝は早いんです。

会社が仕事現場ではない引越し屋の朝は特に早いんです・・・。

俗に午前便と呼ばれる朝一発目の作業を、例えば9時にスタートするには、8時半ぐらいには現地近くのコンビニで一服したいところです。

私の会社の場合、営業所のある横浜から現場が首都圏なら7時出社、山梨、静岡ぐらいの距離になると早出の6時出社となります。

もちろん早朝手当ても付くので、特に運転手以外の作業員には早出はラッキーともいえるかもしれません。

なぜなら作業員は眠い目をこすりながら運転する運転手を横目に、現地に着くまで爆睡できるんですから・・・。

運転手はつらいよ

私の会社の場合、運転手に支給される運転手当てはなんと、1日たったの500円!

運転手といっても運転だけをするわけではなく、運転手兼作業員なので正直、運転をしないほうが全然楽なんです。

もちろん免許を持ってる作業員がほとんどなので、運転手が眠さの限界に達したときには「代わるよ。」と言ってくれる同僚は多いです。

しかし、「500円あげるから誰か運転してくれよ~。」が運転手の本音ではないかと思います。

特に繁忙期の運転は睡魔との闘いですからね。

私も信号待ちの間にひと眠りできる技を身に着けました。

今日の現場

今日は気心の知れた作業員ふたりと横浜から東名経由で中央道に乗り、午前便の現場である山梨へ。

途中のコンビニで買った朝飯を食べ終えたふたりは、すでに隣で気持ちよさそうに爆睡中です・・・。

横浜から山梨だと2時間程度は寝ることができます。

この仕事をするようになって、運転しながら弁当を食べるのがずいぶんうまくなったような気がします。

横にハンドル持ってくれる助手がいれば、カップラーメンも食べられるんじゃないかと思います。

中央道御坂SAでトイレ休憩、甲府昭和ICから下道で走ること30分、まだ開発中の分譲地にある2階建ての一軒家が今日の現場です。

引越し先は車で30分ほどという見積もりになっています。

作業指示書を見る限り物量もそんなにないようで、見積もりは電話見積もりのみとなっています。

交通費削減という会社の方針なのか、ここのところ山梨の現場はほぼ電話見積もりのみが多くなりました。

現地で直接営業マンが荷物の量や作業条件を確認する訪問見積もりを行わないため、当然見積もり違いといった作業員にとってはハマリの現場も増えています。

引越しの訪問見積もりってほんとに大事なんですよ。

新しい生活の第一歩であるはずの引越しが、その日のうちに終わらなくなっちゃいますから・・・。

いざっ!お客さんへの挨拶へ

見積もり書に記載された住所には、まだポツンポツンとしか家が建っていないことから、この日はお客さんの家がすぐに見つかりました。

引越し作業に向かうときなかなか現場が見つからないケースもあり、そのようなときには作業員全員がアリの子を散らすように走り回って現場を探すことになります。

今日の現場は2トントラックも玄関に横付けできるナイスな現場です。

朝の挨拶はこの仕事でなくても大事なことだと思っているので、自分が作業リーダーの時には必ず作業員全員での挨拶を心がけています。

この日も全員満面の笑みでいざっ!

作業員
ピンポーン♪

はい?
お客さん

作業員
おはようございます!○○○引越しセンターです!

はい?
お客さん

作業員
○○○引越しセンターです!

・・・。
お客さん

まあ、インターフォンが聞こえづらいことは良くあることなので、とりあえず玄関先で待ってみます。

ほどなくして、この家のご主人らしき人が玄関から出てきました。

作業員
おはようございます!○○○引越しセンターです!○○さんのお宅ですよね?

そうですが・・・。
お客さん

「今日はよろしくお願いします。」的な答えが返ってくるものと思っていた側としては、とても今日引越しをする家の人の発言とは思えませんでしたが、勇気を出して聞いてみます。

作業員
本日午前でお引越しのご依頼をいただいてますよね?

少し肩を落としたような素振りでお客さんが口を開きます。
またですか・・・。
お客さん

作業員
はい?

引越しは頼んでいない

この家のご主人と私達3人で井戸端会議ならぬ玄関先会議が始まります。

ご主人いわく、引越しは頼んでいないということでした。

先日も頼んでもいない宅配ピザの配達があり、今回も同様のいたずらではないかということです。

第三者が他人の住所と名前を語って公衆電話を使えば、引越しの電話見積もりは可能になります。

営業が現地見積もりをしていればこのようなことは防げたはずですが、それよりも住所と名前を知っている誰かの仕業に翻弄されるこの家の人たちも災難ですよね。

お客さん都合で当日引越しをキャンセルした場合、引越し料金の50%以内を請求できますが、このご主人に請求できるはずもなく、会社にことの詳細を報告して引き揚げることにしました。

単なるいたずらなのかまだまだ続く嫌がらせなのか気になりますが、個人情報を悪用されるとこういうことも起こりうるんですね。

運転手以外の作業員には次の現場へ向かうまで、この日はさらに3時間の睡眠時間がプレゼントされることになりました。

誰か運転代わってくれよ~。

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