新居へ到着したらいきなり荷降ろしを始めるのではなく、荷物の搬出と同じく安全に効率よく荷物の搬入ができるよう準備を整えることが大切です。
荷物の搬入口は必ずしも玄関である必要はなく、庭に面した部屋から荷物を運び入れるほうが、玄関からよりも作業が楽になるケースなどはとても多いものです。
荷物の搬入手順とコツ
玄関から荷物を搬入する際、扉が閉まってしまわないようロープなどで固定しておくと安心です。
また部屋などから搬入する場合には、ガラス戸、網戸などは持ち上げて簡単にはずすことができるので、はずしてよけておくと搬入口が広く使えて作業が格段に楽になります。
玄関まわりは一番最後に
玄関、または搬入口には荷物を一旦仮置きすることが多いので、毛布やダンボールを一枚敷いておくと床にキズをつけることがありません。
新築の場合には特に注意するようにしましょう。
下駄箱や傘立てなど玄関まわりの荷物は搬入作業の邪魔になってしまうので、一番最後に設置するようにします。
ワンルームなどの住居の場合には冷蔵庫、洗濯機なども玄関近くに設置することが多いので、冷蔵庫、洗濯機などは一番最後に設置するようにします。
搬入は大きな家具から
タンスなどひとりで持てないような大きな家具類は、最初に搬入するようにします。
これはダンボールや小物などを先に部屋の中に置いてしまうと、家具の移動が困難になってしまう場合があるからです。
せっかく運び込んだ荷物をもう一度動かすような二度手間になることがないよう、大きな家具から搬入していくのが基本です。
組み立てが必要な家具類は、ダンボールや小物などを運び込む前に組み立てるとスペースが広く使えます。
また和ダンスなど上下分割式の家具類は、つい上部分から先に運んでしまいがちですが、下部分を先に運んで設置しないと苦労します。
上下分割式の家具類を重ねる際には、「ダボ」と呼ばれる木の突起部分を上下きちんとかみ合わせるようにします。
その際手を挟んでしまわないよう、相方と息を合わせるようにしましょう。
荷物は積み込みをした人が降ろす
トラックに家具や荷物がどのように積まれているかは、外から見ただけでは積み込みをした者以外にはわかりづらいものです。
荷物を降ろす順番を間違えると、家具の上に積んだ荷物が落下したり、荷崩れを起こしたりといった事故につながることがあります。
引越し業者の作業も同じで、荷物は積み込みをした者が降ろすというのが基本です。
特にパネル型のトラックの扉を開ける際には、片側ずつゆっくりと慎重に開けていくようにしましょう。
荷物運びはリレー式で
荷物の搬入作業も搬出作業と同じようにリレー方式を使うのがコツです。
ひとりあたりの往復回数を最小限に、というイメージです。
トラックから荷物を降ろす人、トラックから搬入口まで運ぶ人、部屋の中で荷物の仕分けをする人といった具合に役割を分担します。
また荷物は床に置くのではなく、手渡しで次の人へ渡すようにします。
床に置かれた荷物を持ち上げるより、手渡しで渡されるほうが持ち上げる力が不要な分、疲労度が全然変わってきます。
こんなところに注意!
背の高い家具などを搬入する際には、照明器具を壊してしまわないよう気をつける必要があります。
これは引越し業者もよくやってしまう事故のひとつで、天井部分にも注意を払いながらゆっくり搬入するようにしましょう。
特に階段を昇りきった踊り場などが要注意です。
また荷物の搬入がすべて終わるまでは、ダンボールを空けたりといった荷物の整理はやめましょう。
搬入作業がしづらくなるばかりか場所もどんどん狭くなってしまいます。
すべての搬入作業が終わった後で、ダンボールから荷物を出す人、小物を配置する人、ゴミを片付ける人、家具を組み立てる人などと、役割を分担して作業していくとスムーズにいくのではないかと思います。
引越し業者もこのようなやり方で作業を進めていくものです。
搬入手順のまとめ
荷物を運び入れれば運び入れるほど部屋は狭くなってしまいます。
そのため家具類の設置は、ダンボールなど小さな荷物を運び入れる前に行うのがコツです。
ポイント
玄関まわりは一番最後に
搬入は大きな家具から
荷物は積み込みをした人が降ろす
荷物運びはリレー式で
電話番号入力なしでOK!
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