自分で引越し

蝶の標本箱の引越し|2階からの階段降ろし作業と乗用車への積み込み

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蝶の標本箱を運んでいる二人の男性です。

お金要らないから、誰か欲しい人がタダで持って行ってくれないかなぁ・・・。

そんな荷物が家にある人は多いんじゃないかと思います。

特にマニアックなコレクションやサイズが大きなものになると、捨てるに捨てられないなんてこともありますよね。

私の家の場合、11段構成の蝶の標本箱の引き取り先を長年探していたのですが、運よく姪っ子の通う学校が引き取ってくれることになりました。

このページでは、蝶の標本箱の梱包方法、ふたりで行う階段の降ろし作業、乗用車への積み込み作業をご紹介しています。

自力引越しをされる方の参考になれば幸いです。

蝶の標本箱の引越し

実は私、いわゆる帰国子女で幼稚園の年長から小学校三年まで台湾に住んでいました。

当時、父は転勤が仕事ともいわれる銀行員であったたため、私たち家族は覚えられないぐらいの引越しをしてきました。

台湾に暮らしていた当時、家族でハマっていたのが蝶の採集で、母が台湾での思い出にと標本を作ってくれていました。

蝶の標本

台湾から日本へ帰国してからの40年以上、母がその蝶の標本のメンテナンスをしてきました。

最低1年に1回は防虫剤を入れ替える等のメンテナンスをしないと、ゴキブリに蝶を食べられてしまったりと、昆虫標本の管理って手がかかるんです。

また、高さ120cmあまり、幅65cm、奥行き50cmほどと場所を取ることもあり、何度か蝶の博物館や学校への寄付を打診したこともあります。

蝶の標本箱

博物館では「引き取りはしていない。」、学校からは「うちではちょっと・・・。」というような回答が多く、多くの人に見てもらいたいという母の願いはなかなか叶わなかったのですが・・・。

姪っ子の通う中学校の校長先生が興味を示し、全11段の標本箱ごと引き取ってもらうことになりました。

たくさんの子供たちに見てもらえるということで、母の希望通りの寄贈先となりました。

標本箱の梱包

ガラスケースで保護された蝶の標本ケースです。

軽トラックか何かを借りて、学校の関係者が標本箱を取りにくるものと思っていたのですが、弟が自家用車で取りに来ることになりました。

当然、高さ120cm以上ある標本箱を自家用車に立てて積むことはできないので、中身と標本箱を分けて積むことになります。

一番の心配はケースの薄いガラスです。

ケースを裸のまま重ねて運ぶと、おそらく輸送中の振動でずれて割れるリスクが高まるはずです。

ガラスだけならまだしも、40年以上母が守ってきた蝶がボロボロになることだけは避けなければなりません。

ダンボールを使って梱包する

標本ケースをダンボールで包んだ状態です。

標本ケースの梱包は、上の写真のように大きいダンボールで全体を包んでしまう方法が一番確実です。

1枚で足りなければ2枚をつぎはぎしてしまうのもありです。

また、下は頑丈な木製なので、ガラス面だけが覆いかぶさるようにダンボールを当ててやるだけでも十分です。

標本ケースからはみ出した部分のダンボールは切り落とすのではなく、カッターなどで切り込みを入れて、横や下に折り込むと標本ケースの角の保護とずれ防止にもなって一石二鳥です。

ダンボールで標本ケースを包んだあとは、十字に荷物ひもなどをかけておくと、重ねて積んでもダンボールがずれるようなことがありません。

標本ケースをダンボールで包んで十字に紐をかけています。

ただ、運ぶときはこの荷物ひもをつかむのではなく、しっかりと箱の下を持って運ぶことが大切です。

荷物ひもは緩みやすいうえ、強度もそれほどないのでプチって切れることもよくあります。

せっかくしっかり梱包したのに、ひもが切れたがために地面に落ちて標本が台無しなんてことになったら最悪ですよね。

壊れやすいものはしっかりと持って運ぶことが重要です。

ガラスだとわかる注意書きをする

ガラスの注意書き

標本を積むときは私と弟で作業するので、どの面がガラスかは私が弟に口頭で伝えれば済む話です。

しかし、姪っ子の学校へ着いてからは学校の関係者が手伝うことになるかと思います。

つまり、第三者が運ぶ荷物を見た時に、それがガラスであることがすぐにわかるようにしておく必要があります。

上の写真のように赤いマジックなどでガラスと書いておけば間違いないかと思います。

標本箱の階段作業

今回、姪っ子の学校に引き取ってもらう蝶の標本箱は、ごく一般的な2階建て日本家屋の2階から降ろすことになります。

弟が引き取りにやってくる前日に、中身を梱包して1階に運んで置き、標本箱本体は私の連れと階段のすぐ脇まで移動しておきました。

2階建て日本家屋の場合、急こう配の階段は珍しくありませんが、私の家の階段はこう配60度という、かなりの急階段となっています。

60度のこう配がある階段です。

ただ、標本箱本体はそんなに重量がないことと、階段の幅があることで、元引越し作業員の見地からしてもそんなに苦労する作業ではないと思いました。

階段下に毛布を敷く

毛布を敷いておきたい場所をマーカーで示しています。

2階から標本箱を階段下に降ろした時に、床に傷をつけない目的と、玄関まで毛布を引きずって楽に移動するため、階段下に古毛布を敷くと作業が楽になります。

標本箱を階段下に降ろしたあとは、下の図のようなイメージになります。

冷蔵庫を布の上にのせて滑らせながら移動させている二人組のイラストです。

下から支えるほうが重労働

家具類を階段で降ろすときは、ひとりが家具の下を、もうひとりが家具の上を支えることになります。

急こう配の階段で荷物をおろしているふたりの男性です。

家具の上を支える側は、家具が傾かないようバランスを取る程度の力しか必要ありませんが、家具の下を支える側には家具の9割がたの重さがかかります。

つまり、家具をひとりで支えるようなものなので、階段作業をするときは下側に力持ちを配置しないと大変です。

階段での作業は、力のある人が下を持ちます。

ふたりの呼吸合わせが大事

階段の上で家具を支える人は下が見えますが、家具を下で支える人には下が見えません。

そのため、家具を下で支える人にとっては、あと何段の階段があるのかがわからず、結構不安なものなんです。

呼吸を合わせて階段から降ろしているふたりです。

なので、上で家具を支える人が「あと3段だよー。」という具合に、家具を下で支える人を安心させてあげると作業がスムーズにいきます。

標本箱の積み込み

2階から降ろして玄関の前に置かれた蝶の標本箱です。

事前に標本箱のサイズを伝えてあるので、引き取りにはそれなりの車を用意してくるものと思っていました。

しかし、引き取りに来る弟からの連絡では、普段乗っている乗用車で来るとのこと。

そんなに小さな車ではなかったと記憶していますが、そんなに大きな車でもなかったような・・・。

蝶の標本引き取り先に通う姪っ子とやってきた弟の車は下の写真です。

引越作業に使うことになった乗用車です。

大きさはともかく、安い車ではないことだけはすぐにわかります。

一度目のトライ

事前にメジャーで測っていたので、幅65cmが高さとなるように荷台の後ろから入れてみます。

車に積み込んでいる様子です。

下側のドアハッチに傷をつけないようタオルを当てて慎重に、慎重にです。

屋根にぶつかって車に詰め込めなかった様子です。

あと1cmないし2cmぐらい幅がなければ入りそうだったのですが、屋根につっかえて入りませんでした。

二度目のトライ

標本箱の向きを変えて車に積み直している様子です。

標本箱の扉を上にして、幅は取りますが高さが低くなるようにして入れてみます。

標本箱本体に荷台の幅を取られてしまうと、標本ケースが入らなくなってしまう可能性があります。

乗用車の荷台に無事収まった標本箱です。

標本箱が奥まで入ったことで、標本箱とドアハッチの間にも標本ケースが収まるスペースができ、標本ケースもすべて積み込むことができました。

車に荷物がすべて積み込めた様子です。

輸送中のずれ防止にバスマットが活躍

走行中の荷物のずれが気になる状態です。

倒した後部座席の前部に積み重ねた標本ケースが走行中の振動でずれそうで、何か抑えになるものはと倉庫を探してみました。

そのうち捨てようと倉庫の屋根に挟まっていた使い古しのバスマットを発見。

不要なバスマットが、ズレ防止に役に立ちそうな様子です。

ふたつに折りたたんで標本箱と車の側面の間に押し込んでやると、いい感じに積み重ねた標本ケースを抑えてくれそうです。

乗用車の後部座席に積み重ねた標本ケースを横から移した写真です。

積み重ねた荷物は加速時よりもブレーキをかけた時にずれやすいので、後ろから軽い標本ケースを抑えるだけなら使い古しのバスマットで十分役目を果たしそうです。

蝶の標本箱の引っ越しを終えて

新しい場所へ運ばれていく標本箱です。

ちょうど、この記事を執筆しているときに弟から連絡があり、蝶の標本箱は無事に姪っ子の通う学校に搬入されたとのこと。

いざ蝶の標本箱が旅立ってしまうと、母は少し寂しそうでしたが、この家で朽ちてしまうよりも多くの人に見てもらえた方が蝶も喜ぶだろうといっています。

思い出はちゃんと私の記憶にも残っていますから・・・。

今回の作業

・蝶の標本箱の2階からの階段降ろし
・作業時間:梱包1時間、階段、積み込み作業30分
・材料:古ダンボール4枚
・費用:0円

以上、『蝶の標本箱の引越し|2階からの階段降ろし作業と乗用車への積み込み』を最後までお読みいただきありがとうございました。

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