上の写真は我が家で35年間頑張ってくれた、シャープの1989年製冷蔵庫とお別れするところです。
なんと、新しい冷蔵庫が来て役目が終わったのを察知したかのように、翌日に突然冷えなくなりました。
管理人が元引越し作業員であることと、冷蔵庫の重量が50kg強であることから、奥さんと二人で指定引取場所に持ち込んで廃棄することにしました。
この記事では、壊れた冷蔵庫を家電リサイクル法に基づき、横浜市金沢区福浦にある指定引取場所へ自分で持ち込み廃棄した事例をご紹介します。
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家電リサイクル法に基づく冷蔵庫廃棄の流れ
家電リサイクル法は、正式には特定家庭用機器再商品化法という名称で、2001 年4月に施行された法律です。
家電リサイクル法の対象となっているのは、以下の4品目だけです。
- エアコン
- テレビ(ブラウン管式、液晶・有機EL・プラズマ式)
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
家電リサイクル法の対象となる家電の廃棄は、自分で指定引取場所に持ち込むか、業者に運搬を依頼することになります。
手続きの詳細は家電リサイクル券センターのHPで確認できます。
家電リサイクル券の種類
家電リサイクル法に基づき家電を廃棄するには、家電リサイクル券の購入が必要です。
主な家電リサイクル券の種類は以下の4種類になります。
- 郵便局振込方式
- 販売店回収方式
- 管理統括業者回収方式
- 自治体用券
いずれの家電リサイクル券を使用しても、支払うリサイクル料金は変わりません。
それぞれ詳しく解説していきます。
郵便局振込方式
料金郵便局振込方式とは、消費者が自分で指定引取場所に持って行く場合に使用する家電リサイクル券です。
郵便局でリサイクル料金と振込手数料を支払い、購入することができます。
窓口支払いとATM支払いが選べますが、ATM支払いのほうが振込手数料が安く済みます。
また、家電リサイクル券システム未入会店が家電リサイクル業務を行う場合にも、郵便局に備え付けられている家電リサイクル券を利用します。
販売店回収方式
料金販売店回収方式とは、家電リサイクル券センターに入会している小売業者(取扱店)が家電リサイクル業務を行う場合に利用する家電リサイクル券になります。
町の電気店などで新しい冷蔵庫を購入する際に、販売店回収方式の家電リサイクル券を使用します。
リサイクル料金とは別に収集・運搬料金が必要となり、1,500~3,500円程度と業者によって収集・運搬料金には幅があります。
管理統括業者回収方式
料金管理統括業者回収方式とは、販売エリアが広域なECサイトなどを運営する家電販売事業者が使用する家電リサイクル券になります。
全国に収集運搬網を有する業者が管理統括業者となりリサイクル券の準備、消費者からの回収とメーカー引き渡しを行う方式です。
例えば、アマゾンや大手家電ショップなどで新しい冷蔵庫を購入する際に、収集運搬業者が料金管理統括業者回収方式の家電リサイクル券を使用します。
自治体用券
自治体用券とは、自治体(都道府県、市町村、地域の各種管理組合等)が使用できる自治体専用の家電リサイクル券です。
リサイクル対象家電の不法投棄処理や災害廃棄物処理を行うのが目的です。
自治体用券は、1部で6台まで記入できる特別な家電リサイクル券になります。
家電リサイクル券の記入例
今回壊れた冷蔵庫は、奥さんと二人で指定引取場所に持ち込んで廃棄することにしたので、近くの郵便局に行き家電リサイクルの手続きをしました。
郵便局の窓口に行くと、必要な家電リサイクル券の枚数を聞かれます。
料金郵便局振込方式での手続きでは、家電リサイクル対象品目ひとつごとに1枚の家電リサイクル券が必要です。
製造業者名コード
廃棄する家電のメーカーによって、家電リサイクル券に記入する製造業者名コードが決まっています。
我が家の冷蔵庫はシャープ製なので、上の写真のように製造業者名コードは「310」となります。
以下、家電メーカーと製造業者名コード一覧になります。
家電メーカー | 製造業者名コード |
---|---|
パナソニック(ナショナル) | 100 |
東芝 | 110 |
ダイキン工業 | 120 |
JVCケンウッド(日本ビクター) | 130 |
日立 | 300 |
シャープ | 310 |
三菱電機 | 320 |
SANYO(パナソニック) | 101 |
ソニー | 340 |
富士通 | 350 |
アイワ | 360 |
三菱重工冷熱 | 370 |
品目・料金区分コード
廃棄する家電の品目によって、家電リサイクル券に記入する品目・料金区分コードが決まっています。
今回廃棄する冷蔵庫は258Lなので、上の写真のように品目・料金区分コードは「32」となります。
テレビや冷蔵庫の場合、サイズによってもリサイクル料金が変わります。
以下、家電の品目と料金区分コード一覧になります。
家電の品目 | 料金区分コード |
---|---|
エアコン | 10 |
テレビ(ブラウン管式)15型以下 | 21 |
テレビ(ブラウン管式)16型以上 | 22 |
テレビ(液晶・プラズマ式)15V型以下 | 51 |
テレビ(液晶・プラズマ式)16V型以上 | 52 |
冷蔵庫・冷凍庫170L 以下 | 31 |
冷蔵庫・冷凍庫171L 以上 | 32 |
洗濯機・衣類乾燥機 | 40 |
リサイクル料金と振込手数料
今回は、自分で指定引取場所に持ち込んで廃棄しますので、料金郵便局振込方式での手続きになります。
リサイクル料金と振込手数料の支払いは、郵便局の窓口もしくはATMが利用できます。
今回、窓口での支払いをしたところ、振込手数料は203円でした。
ATMでの支払いにすると振込手数料が少し安くなるのですが、ATMの利用明細票のコピーを取ったりする手間がかかります。
今回、郵便局で支払ったリサイクル料金と振込手数料は以下の通りです。
内訳 | 費用 |
---|---|
リサイクル料金(冷蔵庫171L 以上) | 4730円 |
振込手数料(窓口支払い) | 203円 |
合計 | 4,933円 |
冷蔵庫の運搬
家電リサイクル料金は、業者に依頼しても自分で指定引取場所に持ち込んでも変わりません。
冷蔵庫となると、自分で指定引取場所に持ち込むという選択肢は限られるかもしれません。
我が家の場合は上の写真のように軽自動車で運びましたが、家から冷蔵庫を運び出す際に、奥さんが手を玄関扉と冷蔵庫の間に挟んでしまい怪我をしました。
また、軽自動車では下の写真のように大型冷蔵庫は入りきらないので、運搬にはリスクもあります。
自分で運搬することに無理があると感じたら、不用品回収業者や引越し業者へ依頼するのがいいでしょう。
冷蔵庫の収集・運搬料金は、アマゾン等ネット通販大手で新品購入時に1,500円台から利用できます。
収集・運搬のみを業者に依頼した場合は、3,500円前後が相場のようですが、階段の有無など作業環境や業者によって収集・運搬料金には幅があります。
指定引取場所での手続き
今回壊れた冷蔵庫は、横浜市金沢区福浦にある指定引取場所へ持ち込みました。
数年前にテレビを持ち込んだ指定引取場所と場所が変わっており、指定引取場所ののぼりが1本立っているだけでわかりづらく、受付に人もおらず戸惑いました。
一度に1台の車しか受け付けないらしく、私たちの前には2トントラック、4トントラック、ワゴン車が順番待ちをしていて、1時間弱待つことになりました。
案内係が呼んでくれるわけでもないので、順番待ちの車の最後尾に並んで、前の車が施設から出てきたらバックで勝手に入っていく感じです。
私はもともと運転手だったのでさほど違和感はありませんが、初めて自分でこの指定引取場所へ来る方はおそらく戸惑うでしょう。
バックで施設に車を着ければ、荷下ろしは係の人が手伝ってくれます。
郵便局で受け取った家電リサイクル券一式を受付に渡すと、廃棄する冷蔵庫へのシール貼付等もやってもらえました。
順番待ちがなければ、指定引取場所での手続き自体は1~2分で終わるかと思います。
まとめ
壊れた家電のリサイクルは業者に依頼することもできますが、手続き自体は難しくありません。
ただ、郵便局では家電リサイクル券とパンフレットを渡されるだけなので、あらかじめ手続きの流れを調べておくことをおすすめします。
また、大型家電の運搬には怪我のリスクもあるため、無理せず業者に依頼することも検討しましょう。
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