大安ってなんすか?
見積もり先で『その日は大安で値引きは厳しいんですよ。』と話した後に、大学生のお兄さんから返ってきたセリフです。
この大学生のお兄さんのように、近年いわゆる六曜の日柄を気にしないで引越しをする人は多いです。
しかし、私の父親のように『仏滅に結婚式を挙げるだと!何を考えているんだ!』と、めでたい行事は大安にと考える方々も少なくありません。
私が営業マンをしていたときも、大安の日はそんなに頑張らなくても件数が取れたと記憶しています。
実際、大安の引越しはどうなのか、ほかに縁起のいい日柄はあるのか、このページでは費用も含めた引越しと六曜の関係についてご紹介します。
六曜は気にする?気にしない?
私の営業マンとしての経験上、六曜を気にするのは多くの場合ご年配の方々でした。もちろん、若い世代の方にも六曜を重視するという方はいましたよ。
おそらく育って来た環境で六曜の捉え方は変わるんじゃないかと思います。
引越しで六曜を気にする方がどれぐらいいるのか、アンケートサイトを使って100人の回答を集めてみました。
年齢別まで細かく分析できずゴメンナサイ。
引越し費用が半額でも六曜を気にする?
『引越しで六曜を気にしますか?』アンケートで『気にする』と答えた22人の方に、『引越し費用が半額でも六曜を気にしますか?』という少しいやらしい質問をしてみました。
22人のうち20人の方から回答を得ることができました。
引越しで六曜を気にする人は全体の2割
年齢別にアンケートを取ってみないとなんとも言えない部分はありますが、私の父親のように『めでたい行事は大安に』と考える方は全体の2割程度だということがわかりました。
そして、費用が安くなっても六曜を気にするという方は全体の1割程度です。
う~ん、私が現役の営業マンだったころは、もう少し頑なに日柄にこだわるお客さんが多かったような気がするのですが、これも時代の流れでしょうか。
引越しでは六曜を気にする人はそんなに多くないということがわかったところで、引越しと六曜それぞれの日柄について詳しく見てみましょうか。
六曜って何なのさ?
そもそも携帯やスマホでスケジュール管理をするのが当たり前の現在、紙製のカレンダーを買うという人がどれぐらいいるのかも疑問ですよね。
昔のカレンダーには必ず六曜の記載があって、子供の時分には『何だこれ?』と思っていたもんです。
六曜は中国で誕生したとされますが、いつの時代から暦として確立されたかについてはわかっていないんです。
ちなみに六曜は『ろくよう』または『りくよう』と読み、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の6つの曜を繰り返します。
しかし、六曜は根拠のない迷信であること、無用な混乱を招くなどの理由から行政や公共機関の発行するカレンダーには記載のないものも多いです。
六曜が引越しにどうかかわるのか詳しく見てみましょう。
先勝
先勝は『せんしょう』『せんがち』『せんかち』『さきがち』『さきかち』などと読まれ、『先んずれば即ち勝つ』の意味ですべての行動を急ぐことが良いとされています。
また『午前中は吉、午後二時より六時までは凶』とも言われることから、引越しに当てはめると先勝の日は午前便がおすすめということになりそうです。
作業が午後まで長引いたら、ちょっと微妙ですね・・・。
友引
友引は『ともびき』と読み『勝負事で何事も引き分けになる日』とされており、『争うことなく1日が平和に終わる日』とも言われ、引越しでは大安に次いで人気の日柄となっています。
ちなみに友引に葬式を行うと友人が冥土に引き寄せられるとのジンクスがあり、友引の日は休業とする火葬場もあるほどです。
また『朝は吉、昼は凶、夕は大吉』とも言われることから、引越しに当てはめるなら友引の日は午前便か遅めのフリー便がおすすめということになりそうです。
先負
先負は『せんぶ』『せんぷ』『せんまけ』『さきまけ』『さきおい』などと読まれ、『先んずれば即ち負ける』の意味で勝負事や急用は避けるべきとされています。
引越しが決まった当日に慌てて引越しをするというようなことでなければ、多くの方には関係なさそうです。
また『午前中は凶、午後は吉』とも言われることから、引越しに当てはめると先負の日は午後便がおすすめということになりそうです。
仏滅
仏滅は『ぶつめつ』と読み、六曜における大凶日となっており結婚式を挙げる人が少ないなど、おめでたいことをする日ではないとされています。
一方『物滅』として『物が一旦滅び新たに物事が始まる』という解釈もあり、物事を始めるには良い日という捉え方もあるようです。
引越しを新たな門出を祝う行事と考える人が多いことから、仏滅に引越しをしようと考える人は少なく、安い引越しができる日としてはねらい目ともいえます。
大安
大安は『たいあん』または『だいあん』とも読まれますが、もともと『泰安』と書かれていたため『たいあん』が正しい読み方です。
『大いに安し』という意味で六曜の中で最良の日とされ、時間に関係なく何をするにも良い日と言われています。
成功しないことはない日とされているため、大安に結婚式を挙げたいと考える方なども多く、内閣組閣も大安の日を選んで行われるほどです。
当然引越しをする日としても一番人気があるため、大安の引越し費用は高いという背景があります。
赤口
赤口は『しゃっこう』『しゃっく』『じゃっく』『じゃっこう』『せきぐち』『あかくち』『あかぐち』など、読まれ方がもっとも多い六曜の日柄です。
赤口は『赤』という字がつくため、赤色に関連して火の元や怪我、刃物などの取り扱いに注意が必要な日とされています。
また午の刻(午前11時ごろから午後1時ごろまで)のみ吉で、それ以外は凶とされていることから、正午の前後2時間を除いて引越しをするには良い日とは言えないようです。
大安を選ぶ行事
六曜を気にする人が大安を選ぶ行事を知れば、自分がその日にやろうとしていることが日柄として向いているのかどうかイメージしやすいですよね。
結婚式など冠婚葬祭以外に大安が選ばれるのはどんなときか調べてみました。
- お祝いを買うとき、持って行くとき。
- お見舞いに行くとき。
- 引っ越し。
- 自動車の登録、納車。
- 家を建てるとき。
- 宝くじを買うとき。
- 新しい鞄や靴をおろすとき。
うまくいってほしいことがある、験(げん)を担ぎたい、長く使えるようになどと思う場面で大安の日が選ばれるようですね。
引越し人気六曜ランキング
『引越しで六曜を気にしますか?』アンケートで『気にする』と答えた22人の方に、六曜ランキングについて22人すべての方から回答を得ることができました。
ランキングの形式は『引越しに選ぶのであればどの六曜か?』です。
最初に『大安』を選んだら大安以外にどの六曜を選ぶか、選んだ六曜以外を順次選んで順位付けをしてもらうというしくみです。
当然全員が最初に大安を選びますが、仏滅よりも赤口のほうが人気がないのはやはり作業中の怪我を連想させるのかもしれないですね。
私の営業マンとしての経験では、仏滅がもっとも引越しではダメな日という認識でしたが、今回アンケートを取ってみて赤口も意識されていることがわかりました。
引越し費用と六曜の関係
大安の引越し費用が高いという話はよく聞きますよね。私が営業マンの時分にも引越し希望日が大安の場合、強気の営業をしてもそれなりに成約したものです。
引越し人気六曜ランキングでも全員が大安を選ぶわけですから、日柄のいい日というのは引越し業者もわざわざ安い費用を提示する必要がないんです。
でも、営業マンとして提案することはありましたが、わざわざ仏滅や赤口を最初から引越し希望日にしているお客さんというのはいませんでした。
仏滅や赤口の引越しが安いのではなくて、大安の人気が高いため大安の引越し費用が高いというのが正しい認識だと思います。
もちろん、六曜を気にしないという人が前提ですが、大安さえはずせば六曜が引越し費用に影響することはそんなにないというのが、私の営業マンとしての結論です。
引越し費用の計算には、このサイトにある引越し料金計算機を使ってみてください。
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縁起の悪い引越しを縁起の良い引越しに変える方法
引越しは絶対に縁起のいい日にしたいと考える人はアンケートの結果全体の1割程度ですが、みんながみんな縁起のいい日に引越しできるわけではないと思います。
大安がダメなら友引か先勝を選ぶ、仏滅を選んで物滅(物が一旦滅び新たに物事が始まる)と考え、頭を切り替えるというのもひとつの方法です。
しかし、実はもっと簡単に『縁起の悪い引越し日を縁起の良い引越し日に変えてしまう方法』があるんです。
縁起のいい日に先に転居先で1日過ごす
転居先が遠いとなかなか現実的ではないかもしれませんが、縁起のいい日に転居先で1日過ごしておけば、実際の引越し日がいつであろうと縁起のいい日に引越しをしたことになるという考え方です。
たとえば、仏滅や赤口で引越しをすることが決まったら、事前に縁起のいい大安の日に転居先で1日過ごしておくということです。
布団を持ち込んで一晩泊まると良いと言われますが、現代風にとらえれば1日の大半を過ごせば転居先での生活が始まったと考えてもいいんじゃないかと思います。
縁起のいい日に先に荷物の一部を運んでおく
引越し先であらたな生活を始めるのが引越しですが、引越し先に荷物を運び込むこと自体を引越しと考えることもできます。
こじつけと言われてしまえばそれまでですが、縁起のいい日に荷物の一部を転居先に運んでおくことで、その日を引越し日とする考え方もあります。
事前に大家さんなどにお願いできれば、縁起のいい日に小さな荷物が転居先に届くようにして、部屋の中に入れておいてもらうなどもひとつの方法です。
まとめ
引越しで六曜を気にする人は全体の2割程度です。さらに費用にかかわらず六曜を重視する人は全体の1割程度という結果になりました。
引越しで人気の六曜ランキング
- 大安(22人 / 22人中)
- 友引(18人 / 22人中)
- 先勝(12人 / 22人中)
- 先負(8人 / 22人中)
- 仏滅(5人 / 22人中)
- 赤口(2人 / 22人中)
※大安を選んだら大安以外の何を次に選ぶかという消去方式です。
縁起の悪い日の引越しも縁起のいい日に『先に転居先で1日過ごす』『先に荷物の一部を運んでおく』などのやり方次第で、縁起のいい日の引越しに変えることができます。
六曜にこだわるよりも安い費用で引越しをすることを考えてみてもいいかもしれませんね。
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