実際に住んでみないとわからないのが隣の部屋から聞こえる耳障りな生活音。
洗濯機を回す音やトイレを流す音など、共同住宅ではどうにもできないものもありますが、テレビの音や話し声など、住人が気をつければ改善できる生活音もあるものです。
隣人同士の生活音がときにニュースになるほど、大きなトラブルに発展することもあります。
このページでは隣の部屋から聞こえる生活音を改善する方法、また隣人から改善要望があった場合の対処法などをご紹介します。
不快に感じる生活音の種類
音の聴こえ方、感じ方には個人差がありますが、共同住宅では昼間で騒音が55デシベル、夜間で45デシベルを超えると隣人同士のトラブルに発展するケースが多々あるようです。
55デシベルというのは普通の会話程度、45デシベルというのは図書館の中や、しとしと雨の降る音程度といった感じです。
このような音が隣の部屋から常に聞こえてくるようだと、トラブルになりそうなことが容易にイメージできますよね。
不快に感じる生活音の種類にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
洗濯機を回す音
特に上の部屋から洗濯機の排水をするとき、下の部屋に住む住人には水が流れる音がかなり気になるはずです。
また、ヴィーンヴィーンと洗濯機自体が発する音も、時間帯によってはかなりの騒音と感じる方も多いはずです。
9~21時の間であれば、洗濯機の音は許容できるというデータもありました。
おならの音
インターネットの相談掲示板には、隣の部屋から聞こえてくるおならの音が気になるという書き込みが多くありました。
おならの音が聞こえてくるぐらい、薄い壁の部屋に引っ越してきてしまったという悩みの相談ですね。
当然自分のおならの音も筒抜けなので、おならが出そうになったらトイレに行くなんて回答をしている方もいました。
会話、咳の音
ぼそぼそ話している程度の会話ならまだしも、はっきりと何を話しているかがわかるような会話が聞こえてくると、さすがにうるさいと感じるはずです。
また、咳や咳払いなども人によっては激しかったりするので、騒音と感じるケースもあるはずです。
自分たちの会話が筒抜けになるというのも嫌ですよね。
テレビの音
昼間ならまだしも、深夜に大音量でテレビの音が聞こえてきたら、さすがに迷惑です。
厄介なのは耳が悪いなどで、大音量でテレビをつけている本人たちにその自覚がないケースです。
24時間テレビをつけっぱなしなんて家もありますよね。
イビキの音
私もイビキをかくらしいのですが、本人に自覚がないところが厄介です。
また生理現象なのでどうすることもできず、苦労している家族も多いと聞きます。
隣の部屋から聞こえてくる他人のイビキともなれば、余計に不快に感じるのではないでしょうか。
夜の営みの音
夜な夜な隣人の夜の営みの音を聞かされるというのは、そうした趣味をお持ちでない限り不快に感じるはずです。
本人たちに悪意があるわけでもなく、壁が薄いがために起こる問題です。
隣の部屋から聞こえてくる夜の営みの音についても、ネットの掲示板には多くの相談が寄せられていました。
壁が薄いがために起こるトラブル事例
壁が薄いがために起こるトラブルは、たかが音の問題と軽視していると、傷害事件に発展したり、音を気にするあまり鬱病を発症したケースもあります。
隣人同士がうまくコミュニケーションを取って生活をしていた時代は終わり、近所づきあいという習慣が薄れつつある現代ならではのトラブルと言っていいかもしれません。
共同住宅の壁が薄いとどのような問題が起こるのか、いくつか事例をご紹介します。
睡眠不足
就寝時間に隣の部屋から聞こえる生活音で熟睡できず、慢性の睡眠不足に陥ってしまうケースはとても多いようです。
睡眠不足から集中力をかいてしまい、仕事に影響をきたすような事例もあり、とても他人事とは思えません。
朝早く鳴るお隣の目覚まし時計の音で、いつのまにか早起きが習慣になってしまったという、場合によっては良い影響を与える生活音というのもあるようです。
壁ドン返し
隣人の会話がうるさい、テレビの音が大きすぎる、夜の営みの音が迷惑などと感じた時に、壁をたたいて「うるさい」ことをお隣に知らせる方法があります。
しかし、壁を叩かれたことに逆に腹を立て、余計大声で話すようになったり、足でけるような「壁ドン」返しをしたりする、隣への迷惑を一切気にしない人もいるのです。
また壁をたたかれたことで一度は静かになるものの、さらに大きな声を出して夜の営みの音を響かせるような、いやがらせ的な行動に出る人がいることも知っておきましょう。
「もう終わり?」「早すぎるだろ!」とツッコミを入れたくなるような、ショートバージョンの営みを聞かされて笑えたという話を、私の友人から聞いたことがあります。
音を気にするあまり鬱病に
お隣からテレビの音がうるさいと注意されて以降、音を出すことを過剰に意識しすぎてしまい、普通の生活ができなくなってしまった夫婦の事例があります。
部屋の中を歩く時はすり足で、食器を洗うときは水道を使わずに、立ったり座ったりするのにすら音を出さないよう細心の注意を払うという、お隣を気にすることが中心の生活になってしまったのです。
最後には玄関の扉の開け閉めの音を気にするあまり、一切外出をすることがなくなってしまい、夫婦そろって医師に鬱病と診断された切ない事例もあるのです。
傷害事件に発展することも
隣人同士の騒音トラブルはときに言い合いだけでは収まらず、傷害事件としてニュースで取り上げられることも少なくありません。
昭和世代の私からすると考えられないのですが、現在はいとも簡単にけんかで刃物を持ち出す人がいるのです。
たかが音ぐらいでと思うかもしれませんが、一度気になってしまうとますます気になってしまうのが、自分にとっては迷惑でしかない他人の生活音なのです。
騒音、生活音の改善方法
お隣の生活音がうるさい、気になる。
お隣から音について注意を受けた。
まずはお隣さんと丁寧なコミュニケーションを取ることが、何よりの解決方法です。
それでも解決しない場合、隣人同士の騒音、生活音を改善するには道具を使って自力で対処する方法、管理会社、大家さん、警察など第三者に頼む方法があります。
またもっとも確実で手っ取り早いのが、引っ越してしまうことです。
道具を使って改善する
騒音、生活音は伝わらないような工夫をすれば、ある程度は改善することができます。
道具を使って振動しないようにしたり、音を遮ることがてきる日用品は手軽に入手できます。
耳栓
私が車中泊するときに愛用しているのが耳栓です。
真横でトラックがアイドリングしていても、ぐっすり眠れるほどの遮音性があります。
それでいて目覚まし時計のような大きな音はちゃんと聞こえるので、隣の部屋の騒音が気になるなら一番最初に試してほしい方法です。
遮音カーテン、シート
ガラスや壁と部屋の間に空気の層を作ってやることで、音が伝わりにくくなります。
専用の遮音カーテン、シートも売られていますが、安価なエアキャップ(プチプチ)で代用することもできます。
お隣がうるさいと感じる方も、お隣から騒音を注意された場合にも使える方法です。
床にマットを敷く
お隣や下に住む住人から足音について注意を受けた時には、床にふかふかのマットやコルクマットを敷いてやると効果的です。
お子さんが走り回る足音も理解がある方には受け入れてもらえますが、子育て経験がない住人にとっては騒音以外の何物でもありません。
上の階の足音は下の階層全体に響き渡るので、たくさんのお子さんがいる家庭は特に気をつけたいところです。
家具を壁側に配置する
使い勝手は悪くなってしまうかもしれませんが、お隣からの生活音が聞こえてくる壁にタンスや食器棚など、大型家具類を置いて音を遮断する方法もあります。
家具を置いてやることで壁が厚くなるのと同等の効果があるので、気になっていた生活音は改善されるはずです。
家具だけの移動も引越し業者に依頼することができます。
日にちや時間を指定しなければ、大きな出費になることはありません。
第三者に頼む
お隣さんに直接注意したいけれど勇気がない、話すのが得意ではない、面倒なことになりそうなど、近所だからなおさらお隣さんに直接クレームを伝えづらいケースはとても多いはずです。
そんな時は住居を管理している管理会社や大家さんに相談する、場合によっては警察に来てもらうしかないような状況もあります。
管理会社、大家さんに相談する
隣人は選べませんので運悪く苦手なタイプの隣人であったり、直接は伝えづらいことがあれば、管理会社や大家さんに注意を促してもらうのもいいでしょう。
何かしらの報復が懸念される場合には、匿名で伝えてもらうことも必要かもしれません。
ただ、そもそも壁が薄いことによるトラブルなので、よほど常識外の音量でテレビをつけたり、深夜に宴会などをして騒ぐなどの理由でなければ、管理会社や大家さんも動きづらい一面があります。
警察を呼ぶ
お隣さんに直接注意しても一向に改善されない、管理会社や大家さんも動いてくれないといった場合には、警察を呼んで対応してもらうことも時には必要です。
深夜にもかかわらずお酒の入った大宴会での大騒ぎや、常識はずれの大音量でのテレビやラジオ、楽器演奏など、とにかく今すぐ何とかしてほしい騒音問題も少なからずあるものです。
明らかに周囲の迷惑になる騒音を発していれば、警察もきちんと対応してくれます。
ただ、その後もまた同じようなことを繰り返すのであれば、管理会社や大家さんによる退去通告をしてもらうしかありません。
引越しをする
何度注意しても聞き入れてもらえない、そもそも隣人に迷惑行為をしているという自覚がない場合、そこに住み続けることはストレスに耐え続ける生活を続けるということになります。
それとも迷惑な騒音を出している隣人が引っ越していくのを待ちますか?
壁が薄いことによる隣の部屋からの生活音の問題は、壁が厚い部屋へ引越しをすれば簡単に解決できます。
壁が厚い部屋を選ぶ
壁が厚いかどうかは壁を叩いてみるとだいたいわかります。
次に住む部屋は内見の際、ぜひ壁をコンコンと叩いてみてください。
コンクリートや石をたたいた時と同じように、重厚な音がすれば合格です。
逆に壁の中に空洞があるような軽い音がしたら、壁が薄く遮音性が低い可能性が高いです。
引越し業者を選ぶ
隣人の音が原因で引越しをするのですから、本来なら引越し費用を隣人や管理会社に請求したいところです。
しかしながら、音の聴こえ方や感じ方は個人差によるところが大きく、管理会社や大家さんも音のトラブルによる補償をするところはまずありません。
なので、少しでも安い費用で引越しができる業者を探すことをおすすめします。
安い引越し業者を探すなら、ぜひSUUMO引越しを使ってみてください。
複数業者の見積もりが一括で取れる無料のサービスです。
まとめ
隣の部屋から聞こえる生活音は住居の構造上、ある程度は仕方のないものです。
耳栓や遮音カーテン、遮音シートを使ったり、家具を壁側に置くことも遮音効果があります。
聞きたくない騒音に悩まされる生活を送るより、厚い壁の部屋に引越しをするのも良い解決策です。
引越しをするのであれば、ぜひ一括見積もりサイトを活用して費用を節約してほしいと思います。
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以上、『壁が薄い物件で起こるトラブルの解決法!夜の営み音や生活音の防ぎ方』を最後までお読みいただきありがとうございました。
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