雨の日の忘れ物といえば傘が有名ですよね。鉄道会社の忘れ物預かり所に、大量の傘が一時保管されているのをニュースで見たこともあるのではないでしょうか。
実は引越しにもついうっかり持っていくのを忘れやすいもの、引越し業者が積込を忘れやすいものがあるんです。
私の引越し作業員としての経験から、持っていくのを忘れやすいものと場所、引越し業者が積込を忘れやすいものについてお話します。
引越しの忘れ物
トラックにすべてを積み込んだつもりでも、お客さんも作業員も見落としていたり、単なるうっかりで積み地に荷物を置いてきてしまうことがあります。
お客さんがトラックの出発前に気づいて指摘してくれればいいのですが、引越し当日はお客さんもそれどころではないことが多いでしょう。
転居先に着いてから「○○が見当たらないんですけど・・・。」とお客さんに指摘されて気づくケースや、引越し後2~3日経ってから会社に連絡が入ることもあります。
また「なんだ、これ?」と、いつかの引越しで分解したであろう家具の部品が、トラックの荷台から出てきたりなんてこともあります。
忘れやすいものと場所
お客さんも作業員も全員見ているはずなのに、なぜか忘れてしまうものって結構あるんです。
そこにあるのがあまりに自然すぎて、逆に気づかないなんて経験ありませんか?
照明
コンセントロック式の吊り下げ照明は、部屋の一部として同化しているようなものです。あまりにも違和感なく部屋に溶け込む家具のひとつなので、はずすこと自体を忘れやすいのです。
また、夕方~夜にかけての引越し作業では、作業がすべて終わるまで使うことになるのも忘れやすい原因のひとつでしょうか。
「じゃ、出発しますね~。」と部屋の電気を消して・・・、ここで気づけばいいのですが・・・。
ただ、吊り下げ照明は家具類の搬出入には邪魔になるので、明るいうちの作業では早々にはずしてしまうことが多いです。
押入れの天袋
身長の高さが関係しているのかもしれませんが、家の中で見落としがちな場所というのが押入れの天袋です。
身長180cmの私には天袋を覗くのは苦になりませんが、背の低い作業員には厳しいかもしれませんね。
私の実家の両親も押入れの天袋の荷物の出し入れには小さな脚立を使っています。そのようにしないと天袋の奥に荷物があるかを確認するのは難しいかもしれません。
背の高い作業員ばかりではないので、ときに天袋の奥の荷物を見落としてしまうことがあるのです。
ピョンピョン飛び跳ねている作業員がいたら、天袋の奥を覗いているんだと思ってください。
ベランダ
作業員がベランダに出るのは大きな家具などが部屋から出せない場合などに、ベランダを使って隣の部屋から出したりベランダから吊るして降ろしたりするときぐらいです。
お客さんに指摘されないとベランダに荷物があることに気づかないかもしれません。
室内からベランダを見ると、何も置いてないように見えることもありますよね。ベランダって結構引越し作業の盲点なんです。
物干し竿
一軒家だと庭先に、アパートやマンションだとベランダにある物干し竿は、作業員が積み忘れることの多い荷物のひとつです。
長いものだとトラックの荷室の天井付近に挿すように積むか、トラックの屋根にくくりつけるかといった積み方しかできないことから、搬出が作業の最後のほうになるためその存在を忘れてしまいがちなんです。
コンクリートでできた物干し台も車両に積むとすれば最後なので、物干し竿とともに置き去りにしてしまったケースは私の作業員時代にも数回ありました。
エアコンの室外機
アパートやマンションなどではベランダに置くことの多いエアコンの室外機も、作業員に置き去りにされないよう気をつけたい荷物のひとつです。
引越し業者が自社でエアコンの取り付け取り外しをする場合は、室外機が置き去りにされるようなことはありません。
しかし、引越し業者と提携するエアコン業者が取り付け取り外しをする場合は、エアコン業者は配管、配線作業のみ行い、エアコン本体、室外機は引越し業者が運ぶことが多いです。
エアコンの室外機は室内からは見えづらく、トラックへの積み込みも最後になるため置き去りにされることがあります。
自転車
自転車は積み重ねができないため、荷台の最後部にスペースを作って積み込んだり、トラックの後ろにロープでくくりつけたりして運ぶことになります。
そのため、トラックへの積込では後回しになり忘れられやすい荷物のひとつといえます。
子供用の自転車は小さいので荷物の隙間に積み込んでいても、大人用の自転車を最後に積み忘れてしまうケースは私も作業員時代にやってしまったことがあります。
引越し忘れ物ランキング
ついうっかり最後に積むのを忘れてしまう・・・。
私の引越し作業員としての経験から、忘れものトップ3をリストアップしてみました。
- 物干し竿(物干し台)
- 照明
- 自転車
まとめ
押入れの天袋に荷物を忘れた・・・ぐらいであれば自分で取りに行くこともできます。
しかし、乗用車では運べない長さの物干し竿や自転車、重さが20キロ以上あるエアコンの室外機などは、素人が運ぶと事故や怪我につながります。
トラックへの積み込み作業が終わったら業者が転居先に出発する前に、作業員と一緒に各部屋の点検、ベランダの確認など荷物の積み残しがないかの確認をすることをおすすめします。
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以上、『引越しで多い忘れ物ランキングTOP3|引越し屋さんが忘れやすいものとは?』を最後までお読みいただきありがとうございました。
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