引越し現場の裏話

引越し屋泣かせ!新築マンションの一斉入居|引越し現場の裏話

このページには広告が含まれています。

マンションの一斉入居

新築マンションのまわりが引越し屋さんの大きなトラックで埋め尽くされているという光景を見たことがあるでしょうか。

引越し業界でいうところの一斉入居というものです。

長くこの仕事をしていても、聞いたこともないような業者と出会う機会でもあります。

しかし、引越し作業員としては思うような段取りで作業ができず、できれば担当したくないのが新築マンションの一斉入居です。

一斉入居の引越し事情

マンションも大きなものになると一棟に数百戸というものもあります。

新築マンションを購入したオーナーや賃貸の契約をした住人としては、少しでも早く入居したいと思うのが心情でしょう。

しかし、これら数百戸が無秩序のままに一斉に引越してくるとなると、引越し従事者でなくともその混乱ぶりは想像にたやすいのではないでしょうか。

実は、新築マンションの入居にはそうした混乱を避けるしくみがあるのです。

幹事会社

数百戸の引越し作業に耐えられるようエントランス、通路、エレベーターはじめ住居の共用部分には保護が必要になります。

遠方からの入居が多いのも新築マンションの一斉入居の特徴です。

そのため引越し車両の待機場所確保といった問題もあります。

何より1日2日で終わるような規模ではないため、新築マンションへの引越しには入居者全戸の引越しスケジュールや、作業全体を管理する幹事会社というしくみがあります。

この幹事会社というのは、新築マンションを管理する不動産会社と全国規模の大手引越し業者の1社独占契約であることがほとんどです。

幹事会社は多くの引越し受注が見込める見返りに、入居者全戸の引越しスケジュール管理、住居の共用部分の保護作業、到着した引越し車両の管理、引越し作業全体の管理など面倒な仕事を不動産会社に代わって引き受けることになります。

希望日時が取れないことも

新築マンションの一斉入居では、すべての入居者が希望通りの日時に引越しができるわけではありません。

やはり土日祝日での引越しを希望する入居者が多いのは通常と変わりません。

人気のある日時は抽選になりますが、幹事会社利用の引越しがこの抽選においても、他の引越し業者利用よりも優遇されるというメリットもあります。

幹事会社利用はお得?

新築マンションの一斉入居には、幹事会社を引越し業者に選ばなければいけないという決まりはありません。

しかし、入居説明会などでは新築マンションを管理する不動産会社も、幹事会社での引越しを薦めることになるでしょう。

また幹事会社の見積もりもおそらくバーゲンセール的な料金になることが多いものです。

多くの入居者は幹事会社利用の引越しを選択するため、幹事会社は一斉入居で大量の引越し受注ができるからです。

反面、幹事会社としては思い切った値引きを提示しなくても入れ食い状態で引越し受注ができるため、あえて値引きには応じないという一面もあります。

幹事会社利用のメリット

幹事会社での引越しは引越し当日にも色々と優遇されるものです。

いずれの引越しも入居者に引越し日時が幹事会社から指定されますが、幹事会社での引越し作業優先、他の引越し業者はその隙間待ちということになるケースがほとんどです。

多くはエレベーター作業を伴うことになる新築マンションの一斉入居。

ただでさえ時間がかかるうえに、作業が他社との同時進行になる新築マンションの一斉入居。

ときに数時間も待たされることもある新築マンションの一斉入居。

作業をする側としてはまったく時間が読めないのが耐えがたいストレスになります。

気の短い作業員が多い私の働く会社の場合、30分も待ちきれず「階段でやっちゃおうぜ!」と10階あたりまでの部屋なら、幹事会社が許可してくれれば待ちきれずに作業開始となることも多いです。

いずれにしても、まずスムーズには作業が進まないのが新築マンションの一斉入居です。

前日に担当することが分かってしまうと、憂鬱になる作業員も多いのではないかと思います。

以上、『引越し屋泣かせ!新築マンションの一斉入居』を最後までお読みいただきありがとうございました。

よろしければ、引越し当日の段取りと流れもご覧になってみませんか?

引越しのだんどり
引越し当日の段取りと流れ|作業前、荷物の積込完了時、作業後など

引越し当日は直前まで使用する日用品などの整理や転居先での荷物の整理など、やらなければならないことが山ほどあります。 引越しをスムーズに終えるためには、あらかじめ引越し当日の流れをイメージしておくといい ...

このページが役に立ったらシェアしていただけると嬉しいです!

電話番号入力なしでOK!

-引越し現場の裏話