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白ナンバーの引越し屋さんって違法じゃないの?|引越し現場の裏話

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白ナンバーのトラック おすすめ45秒のかんたん引越し見積もり

白タクという言葉を一度は聞いたことがあるかと思います。一般には聞きなれない言葉だと思いますが、時折ニュースなどで取り上げられることがあります。

白タクの白はナンバープレートの色のことで、本来は営業ナンバーである緑、軽自動車のタクシーであれば黒でなければいけません。

白タクは道路運送法上の営業許可を受けずに、自家用車で勝手にタクシーの仕事をしていることが違法行為にあたります。

実は引越し業者の中にも、白タクと同じように道路運送法上の営業許可を受けずに、白ナンバーの自家用車で引越し作業を行う業者もあるんです。

このページでは、白ナンバーの引越し業者についてお話します。

白ナンバーの引越し業者

何をもって引越し作業と定義するのかによって変わりますが、引越し作業を行うことができるのは引越し業者だけという決まりはありません。

しかし、荷物を輸送することで荷主に運賃を請求できるのは、道路運送法上の運送事業者だけに限られます。

便利屋さんが引越しの宣伝をしているのを見たことなどないでしょうか。この場合、便利屋さんが荷主に請求できるのは、人が荷物を運ぶことなどに対する荷役費(人件費)などに限られます。

道路運送法上の運送事業者ではない便利屋さんが、自社の自家用車で荷物を運ぶことによって荷主に運賃の請求をすることは、白タクと同じで違法行為になります。

営業ナンバーとは?

タクシーやバスであれば、一般乗用旅客自動車運送事業者として認可されると営業ナンバーのついた車両を運行することができます。

貨物輸送を行う運送業者では、一般貨物自動車運送事業者または軽自動車を使う貨物軽自動車運送事業者として認可されると、営業ナンバーのついた車両を運行することができます。

道路運送法上の自動車運送事業者だけが、人または荷物を自動車で運ぶことで運賃を取ることが許されているのです。

営業ナンバーのついた車両は税制面でも優遇されるというメリットがあるため、運送事業を行う会社であれば営業ナンバーを取得しない理由はありません。

一般貨物自動車運送事業者のナンバープレート

一般貨物自動車運送事業者のナンバープレート


貨物軽自動車運送事業者のナンバープレート

貨物軽自動車運送事業者のナンバープレート

白ナンバーは違法?

たとえば、あなたの家にやってきた引越し業者のトラックに、下のようなナンバープレートがついていたらどう思いますか?

白ナンバー

トラックのナンバープレートなど気に留めるお客さんは少ないものですが、私の作業員時代には2回ほど「これって白ナンバーじゃないですか?」とお客さんに突っ込まれたことがあります。

車を運転する方なら「わ」ナンバーがレンタカーであることを知っている方も多いと思います。「引越し屋がレンタカーを借りて仕事に来た。」と鼻息を荒くするお客さんもいるかもしれません。

先にご紹介した通り、営業ナンバーのついていない車両で荷物を運んで運賃を取ることは認められていないからです。

実は、引越し業者が白ナンバーのレンタカーを使用することは、時期によっては認められているんです。

繁忙期はレンタカー使用もOK

引越し業者には繁忙期に限ってレンタカーを使用しての引越し業務が認められています。

3/15~4/15のうち15日以内に限って、国土交通省に事前申請が必要ですが白ナンバーのレンタカーを使用しての引越し業務が認められているんです。

引越し繁忙期というのは3~4月にかけてのおよそ2ヶ月です。

その時期に必要となる車両台数を常時保有するというのは、運送事業者にとって大きな負担になるという業界の意見から、レンタカーの使用を認めるという形で国が限定的に業界の要望に応えているしくみになります。

私の作業員時代にも、「明日はレンタカー屋でトラック借りてって。」と配車担当に言われたことがあるのですが、このような特例があることは当時は知りませんでした。

通年白ナンバーのレンタカーで引越しをしているような業者は、もちろん違法ですよ。

便利屋さんの引越し

引越しの繁忙期によく目にするのが、引越しのお手伝いといった広告やチラシです。業務内容として引越しが記載されている便利屋さんのホームページも多いです。

しかし、このページで何度もご紹介している通り、荷物を車で運ぶことで運賃を取ることができるのは運送事業者だけです。

便利屋さんの引越しというのは荷物を車で運ぶこと以外の、荷物を車へ運んだり、車から荷物を運んだりといったものです。

なかには、自社の車両で荷物を運ぶ便利屋さんもあるかもしれません。しかし、便利屋は運送事業者ではないので運賃や輸送費を取ることはできません。

なので、便利屋さんで引越しをすると見積もり書や請求書には運賃の記載がないはずです。運送事業者ではないので貨物保険も適用されません。

軽貨物運送業者が便利屋を兼ねているケースもありますが、遺品整理や廃品回収など、色々な業務に使いまわしのできるハイエースなどのバンを使用する便利屋さんが多いです。

料金が安い便利屋さんの引越しですが、利用するのであれば引越し業者ではないという認識が必要です。

まとめ

白ナンバーのレンタカーを使用する引越し業者が、必ずしも違法ではないということをご紹介しました。

また、便利屋さんは引越し作業をすることはできますが、車で荷物を運ぶことによって運賃を取ることはできません。

荷物を運ぶ、輸送する、降ろすという引越しの基本作業すべてができるのは、運送事業者だけということになります。

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