引越しは平日のほうが安いよ・・・。
引越しをするとき、知り合いからそんな話を聞く方も多いんじゃないかと思います。
実は、わざわざ引越しのために有休や休みを取る人よりも、会社や学校の休みを利用して土曜、日曜といった週末に引越しをするという人のほうが圧倒的に多いんです。
多くの人が一般的に休みであることが多い週末を利用しての引越しを考えるため、需要と供給のバランスから費用が高くなりやすいという背景があります。
また、週末に引越しが集中するもうひとつの理由として、転居先で新生活への準備をする時間が確保できるかどうかが関係しているんです。
このページでは週末の引越し費用が平日より高くなる理由、土曜日より日曜日が安くなる理由、土日の引越し費用を安くする方法をご紹介します。
週末の引越し費用が高くなる理由
恥ずかしながら私は日給月給、歩合制という形で働いてきた経験が長く、実は有給休暇というものをもらったことがないんです。
そのような者からすると、仕事を休んでも給料が出る有給休暇という制度には憧れますが、有給休暇を取得するには一定の条件を満たす必要があるんですね。
また私もそうだったのですが、有給休暇を申請できる条件を満たしていても、申請することがタブー視されるような働き方をしている方も多いんじゃないかと思います。
このような働き方をしていると、たとえば引越しであれば『仕事を休まずに済む日』を選ぶことになります。
さらに有給休暇を申請できる方であっても、土日が休みであるケースが圧倒的に多いため、『仕事を休まずに済む日を選んで引越しをしよう』と考えることになるわけです。
もちろん、土日が休みの会社ばかりではないですが、土曜日ないし日曜日が休みの会社は多いですよね。
多くの人が引越しをしようと考える日は、業者にとってはオイシイ日となります。
週末は業者にとって・・・
費用を高くしても仕事が取れる日
このような図式が成り立つことから、週末の引越し費用は高くなりやすいんです。
ポイント
- 多くの人が休みを利用して引越しをしようと考える。
- 週末は多くの人にとって休みであることが多い。
- 週末は引越しが集中するため費用が高くなりやすい。
平日と週末の費用の違いを自分で計算できる簡易計算機が以下のページにありますので、ぜひシュミレーションに使ってみてください。
引越し見積もりシミュレーションが今すぐできる!概算費用計算機
当サイト(引越しのウラオモテ)の引越し費用計算機は、だいたいの引っ越し料金を計算するシミュレーターです。 引越し屋さんの見積もりと全然違うじゃないか! という結果になることもありますが、引越し侍など無 ...
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週末は荷解きと新生活の準備をする時間が確保しやすい
引越しは業者に荷物を運んでもらったら『ハイ、終わり!』というわけにはいきませんよね。
考えてみてください。
引越しの荷造りに必要な期間は平均して約2週間と言われています。
2週間かけて箱詰めしたものを箱から出して新居に配置していくわけですから、それなりに時間が必要なことは容易に想像できますよね。
転居後、翌日から普段通りの生活ができるかどうかは、いかにスムーズに荷解きを終えるかにかかっているといってもいいでしょう。
そのため引越しプランでもっとも人気があるのは、当日に荷解きの時間が取れる午前便です。
午前便であれば多くの場合夕方には引越し作業は終わるので、翌日からの新生活の準備をする時間が十分に取れることになります。
さらにゆっくり時間をかけて荷解きをしたいと考える人が、翌日が丸1日休みの週末の引越しを選ぶわけです。
たとえばもっとも多いケースが土曜日に引越しをして、日曜日を丸1日荷解きと新生活の準備に充てるといったパターンです。
ポイント
- 荷解きと新生活の準備に充てる時間が確保しやすいため、週末は引越しが集中する。
引越し費用の休日割増って知ってますか?
上の写真は私の会社で使っていた引越運送約款の割増運賃のページから、休日割増の項を抜き出したものです。
日曜祝祭日の引越しについては、2割増の運賃を合法的に請求できることになります。
この休日運賃の割増率については業者が独自に決めることができ、一般的には2割から3割というところが多いです。
土曜日については休日割増の適用対象外ということになるわけですが、見積もりでは運賃を割増すのではなく作業員の人件費を上げるなどしてバランスを取る業者が多いです。
つまり引越しの集中する土曜日も、業者は休日割増と同程度の費用を見積もりで提示してくるということになります。
土曜日、日曜日といった週末の引越し費用は、平日に比べて平均2割から3割高くなると覚えておきましょう。
先ほどご紹介した『引越運送約款』というのは、利用者と業者との約束事が記載された書類のことで、キャンセルについてなど重要なことが記載されています。
引越運送約款についてよく知らないという方は、以下のページで詳しくご紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。
引越運送約款|知らないと損をする引越し業者との大事な約束事
引越し業者と利用者が引越し契約を結ぶ際に、様々なトラブルを未然に防ぐ目的で作られたルールが引越運送約款と呼ばれるものです。 引越し料金の支払いや引越しの解約など重要な取り決めについて定められており、約 ...
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ポイント
- 週末の引越し費用は平日に比べて2~3割高くなる。
土曜日より日曜日の引越し費用が安くなる理由
翌日から普段と変わらない生活がしたい・・・。
多くの人がそう考えるため、時間的に余裕のある土曜、日曜といった週末に引越しが集中することになります。
それは上の項でもご紹介した通り、人によっては2日間という休みを使うので荷解きや新生活の準備をする時間を確保しやすいためです。
同じ週末でも日曜日より土曜日の人気が高いのも、この転居後の荷解きや新生活の準備をする時間の確保のしやすさが関係しているんです。
日曜日の引越しでは荷解きが終わらないかも
土曜日の引越しであれば午前便でも午後便でも、最悪当日に荷解きが終わらなくても翌日の日曜が休みであればなんとかなりますよね。
しかし日曜日の引越しとなると、翌日の月曜日には会社や学校へ普段通り通勤通学する必要があるわけです。
つまり日曜日に引越しをした場合、翌日月曜の朝には最低限の生活の準備が完了していないとマズイですよね。
すべての荷解きが順調に進めばいいんですが、平均して2週間かかると言われる箱詰めした荷物を、数時間で整理できるでしょうか。
プロの作業員でも1部屋の荷造りにかかる時間はおよそ2~3時間、荷解きにもだいたい同じ時間がかかります。
転居先では家全体の荷物の荷解きが必要になりますから、さらに多くの時間が必要になるのは容易にわかりますよね。
そのため、日曜日よりも荷解きや新生活の準備をする時間を稼ぎやすい土曜日のほうが、引越し日としては人気があるんです。
人気がある日というのは費用も高くなりやすいため、週末の引越しを費用の安さで選ぶのであれば土曜日よりも日曜日がおすすめです。
ポイント
- 日曜日の引越しでは荷解きが終わらない可能性がある。
- 土曜日よりも日曜日のほうが安くなりやすい。
日曜日の午後便、フリー便がねらい目
週末の引越しで人気のある土曜日は翌日の日曜日が休みである人が多いことから、午後便、フリー便も業者の日程が埋まりやすい傾向にあります。
特に翌日の日曜が休みの人にとっては、転居先に荷物が運び込まれれば荷解きは翌日でもいいわけですから、午前便に比べて費用が格段に安くなる土曜日の午後便、フリー便を選びたいわけです。
しかしそのあたりは業者も当然熟知していて、土曜日は平日の午後便、フリー便のように午前便の半額程度といった大きな割引は期待しないほうがいいでしょう。
多くの人が利用したいと思う日程の費用が高くなるのが引越しなんです。
一方、日曜日の午前便は土曜日と変わらず人気が高く、費用も土曜日と大きく変わらないと考えていいでしょう。
ところが、日曜日の午後便、フリー便になってくると少し様子が変わってきます。
そう、『荷解きや新生活の準備をする時間が確保できるか』ということが関係してくるんです。
午後便、フリー便というのは、当日の業者のスケジュール次第で作業開始時間が早くにも遅くにもなるプランです。
そのぶん費用が格安になるというもので、業者にも利用者にもメリットがあります。
しかし午後便、フリー便では3月4月の繁忙期でなくても、作業開始が夜になるなんてことも少なくないんですよ。
作業開始が夜なら、転居先で作業が終わるのはおそらく深夜になると思います。
このような場合、転居先ではとりあえず寝る準備に追われ、とても翌日の準備どころではなくなってしまいますよね。
日曜日の午後便、フリー便には『荷解きや新生活の準備が間に合わないリスク』があるため、積極的に利用しようと考える人は少ないんです。
週末の引越しで費用の安さを第一に考えるのであれば、日曜日の午後便、フリー便はねらい目です。
日曜日の午後便、フリー便のポイント
- 当日中に荷解きが終わらないリスクがある。
- 利用しようと考える人が少ないため安くなりやすい。
午後便、フリー便の安さのしくみなどについては以下のページで詳しくご紹介していますので、併せてご覧になってみてください。
安い引越し午後便(フリー便)費用のからくり|午前便との違い
コストパフォーマンス重視の利用者から安いと評判の引越し午後便(フリー便)。 自分の引越しも午後便にしようかしらと気になりますよね。 人気の午後便、その安さの秘密はどこにあるのでしょうか。 午前便と午後 ...
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土日の引越し費用を安くする方法
土曜日、日曜日の引越し費用を安くするには、『より条件の悪いほうを選ぶ』ことです。
作業員の数を減らすだとか、トラックのサイズを小さくするだとか、引越し作業の質を落とすということではありません。
週末に引越しをしようと考える人の多くは、転居先で『月曜日から普段と変わらない生活をしたい』と考えます。
つまり、転居先での荷解きや新生活の準備をする時間が確保しにくい条件にあてはまれば、費用が安くなる可能性が高いんです。
そしてもうひとつ、業者に安い見積もりを提示してもらうことです。
土日の引越し費用を安くする方法
- 土曜日よりも日曜日を選ぶ
- 午後便、フリー便を選ぶ
- 複数の見積もりを比較する
土曜日よりも日曜日を選ぶ
私の友人の床屋さんのように、月曜日がお休みという方もいるかと思いますが、多くの方にとっては月曜日は会社や学校に行く日ですよね。
土曜日、日曜日といった週末が休みの人は、この月曜日に転居先でも普段と変わらない生活をスタートさせようと、週末を引越し日に選ぶわけです。
そして土曜日と日曜日のどちらに引越しをしたほうがいいかを考えると、転居先での荷解きや新生活の準備に時間がより多く取れる土曜日に軍配が上がります。
日曜日よりも土曜日に引越しをしたほうが、1日分転居先での荷解きや新生活の準備に使える時間が多いわけです。
多くの人がそのように考えるため、土曜日のほうが引越し需要は高く、費用も高くなりやすいということになります。
土日の引越し費用の安さを第一に考えるのであれば、土曜日よりも日曜日のほうが安くなりやすいと言えます。
週末の引越し費用を安くするポイント
- 土曜日よりも日曜日を選ぶ。
週末の人気引越しプランランキング
土曜日、日曜日の午前便、午後便、フリー便別に人気のある引越しプランは以下のようになっています。
週末の人気引越しプランランキング
- 土曜日の午前便
- 日曜日の午前便
- 土曜日の午後便、フリー便
- 日曜日の午後便、フリー便
引越し作業終了後に転居先で荷解きや新生活への準備ができる時間が多いプランほど人気があり、費用の高い順に並んでいると考えることもできます。
午後便、フリー便を選ぶ
週末、平日、祝祭日にかかわらず引越しプランで一番人気があるのは午前便です。
その理由は午前便なら引越し当日に転居先で荷解きや新生活への準備ができるからなんですね。
作業が終わったら転居先で引っ越し祝いをしたいと考える人や、夜にはゆっくりしたいと考える人は多いです。
しかし、業者の当日のスケジュール次第で作業開始時間が変わる午後便、フリー便では作業が夜になるなんてこともあるんです。
そのようなケースでは、とても引っ越し祝いどころではなくなってしまいますよね。
『時間が読みづらい』というデメリットと引き換えに、午後便、フリー便の費用は安くなっているんです。
日曜日の午後便、フリー便だと、費用は週末で最安値になる可能性が高いですが、作業が終わる時間によっては最悪翌日の準備ができないというリスクもあります。
荷物の少ない一人暮らしの小さな引越しなら、日曜日の午後便、フリー便も全然ありだと思いますが、家族の引越しなどでは翌日月曜日を休みにしておくというのもおすめですよ。
一方土曜日の午後便、フリー便は翌日の日曜日が休みである人が多いため、荷解きや新生活の準備が引越し当日にできなくてもいいというメリットがあります。
土曜日、日曜日いずれの午後便、フリー便も、当日に荷解きや新生活の準備が十分にできないリスクはありますが、費用は午前便に比べ格安になる可能性が高く、安さを重視するならおすすめです。
ポイント
- 午後便、フリー便は当日に荷解きや新生活の準備ができないリスクもある。
- 土曜日よりも日曜日の午後便、フリー便のほうが安くなりやすい。
複数の見積もりを比較する
物を買うときに色々なお店で値段を調べたり、ネットで検索したりしますよね。
ほかのお店のほうが安ければそのお店で買うかもしれないし、値段の交渉をして負けてもらうなんてこともあるんじゃないかと思います。
お店のほうも他店のほうが安いと言われれば値下げを考えるわけですが、他店のほうが安いという確証がないとだめですよね。
引越しも同じで、ほかの業者の見積もりが自社よりも安ければ、もっと安い見積もりを提示して契約を取りたいと考える業者は多いんです。
引越し費用を安くするには、安い見積もりをいかに効率よく集めるかがポイントです。
安い見積もりを多く集めることができれば、より安い見積もりを提示してくる業者が見つかる確率を上げることができるんです。
そうして集まった複数業者の見積もりを比較して、より条件のいいプラン、サービスを選べば、相場より高い費用で引越しをするということはなくなります。
引越しで損をしないコツは、複数業者の見積もりを比較することなんです。
それを簡単にしてくれるのが無料で使える一括見積もりサイトです。
一括見積もりサイトは、家にいながらにして24時間自分の好きなタイミングで、複数の引越し業者に見積もりを依頼できる画期的なサービスです。
一括見積もりサイトのメリット、デメリットについては以下のページで詳しくご紹介していますので、併せてご覧になってみてください。
引越し一括見積もりサイト|うざい電話とメールがこないのはSUUMO引越し
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便利な裏側にある引越し一括見積もりサイトのデメリット
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週末の引越し費用を安くするポイント
- 複数業者の見積もりを比較すること。
- 一括見積もりで自分の引越し費用の相場を知ること。
相見積もりで週末の引越し費用を安くする
週末の引越し費用を安くするときに活用したいのが、複数業者の見積もりが比較できる一括見積もりサイトです。
簡単に複数の業者比較ができるネット見積もりが普及した現在、業者も利用者があらかじめ相見積もりをすることを前提に費用の提示をしてきます。
つまり、引越し業者が最初から最安値を出すことはないと思ったほうがいいんです。
言い換えると、いくつかの業者の見積もりを比べることなく1社の見積もりのみで契約をするというのは、相場よりも高い価格で業者を選ぶことになりほぼ確実に損をすることになります。
これは週末に限ったことではなく、現在引越し業者を選ぶとき一括見積もりサイトを使わない人のほうが少ないんですよ。
なぜなら、一括見積もりサイトは複数の業者の見積もりが取れることから、業者を選ぶツールとしてだけではなく、自分の引越し費用の相場を知ることができるツールでもあるためです。
ただ、無料で便利なのはわかっていても一括見積もりサイトの利用に次のような不安を持つ方も少なくありません。
見積もりサイトのココが不安
- 見知らぬ業者から大量のメールが送られてくるんじゃないか。
- ひっきりなしに業者から電話がかかってくるんじゃないか。
たしかにサイトによっては10通ものメールが業者から届いたり、短時間の間に電話が集中してかかってくるというところもあります。
また複数の見積もりサイトを同時に利用したりするとメールや電話の量も増えるため、人によっては迷惑メール、電話攻撃という印象を受けるかもしれませんね。
おすすめ一括見積もりサイト
このサイトは2004年から運営していて、これまで多くの一括見積もりサイトを見てきましたが、現在自信を持っておすすめできるのはたったの1つ、SUUMO引越しです。
おすすめする見積もりサイトの特徴
- 見積もりが欲しい引越し業者だけを選ぶことができる。
- メールのみで完結。業者から電話がかかってこない。
SUUMO引越し
SUUMO引越しをおすすめする一番の理由は、電話番号の入力が不要なことです。メールだけで引越し業者からの見積もり提示もやり取りも完結します。
一括見積もりサイトを利用すると折り返し業者から連絡が入りますが、対応が早い業者だったりすると見積もり依頼から数分後には電話がかかってくるようなこともあります。
また見積もり依頼送信時に、日中は電話対応が難しいため連絡はメールでと付け加えたにもかかわらず、電話で連絡してくる業者も少なからずあります。
電話で引越し業者と話すことが気にならないという方はもちろん、煩わしいやりとりはしたくないという方にもSUUMOはおすすめです。
SUUMOも見積もりフォーム送信画面で見積もりを依頼したい引越し業者が選択できます。業者からの連絡をメールに限定できるという、忙しい方にもおすすめの一括見積もりサイトです。
まとめ
週末の引越し費用が高くなるのは、多くの人が転居先で荷解きや新生活への準備をする時間が確保しやすい休日の引越しを考えるためです。
業者の運賃休日割増により、週末の引越し費用は平日に比べて2~3割高くなるのが一般的です。
また土曜日よりも日曜日の費用が安くなりやすいのは、荷解きや新生活への準備が当日に終わらないリスクが日曜日には高いためです。
土日の引越し費用を安くする方法は以下の通りです。
土日の引越し費用を安くする方法
- 土曜日よりも日曜日を選ぶ
- 午後便、フリー便を選ぶ
- 複数の見積もりを比較する
引越し業者選びで損をしないためには、相見積もりをして複数の業者から安い費用を引き出すことがポイントです。
電話番号入力なしでOK!
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以上、『週末の引越し費用が平日より高い理由|土日なら日曜日が安くなるワケ』を最後までお読みいただきありがとうございました。
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