引越しは決まったものの、業者から見積もりを取るタイミングがわからないって方は多いんじゃないかと思います。
『まだ日にちがあるからとのんびりしていたら、希望する日程が取れなくなってしまった。』なんて話もよく聞きます。
また、状況によってはすぐに引越しをしなければならない場合など、何日前なら予約が取れるのかといった不安を抱えている人もいるんじゃないかと思います。
おもに賃貸契約との関係と荷造りに必要な時間から、引越しの見積もりを取る時期は1ヶ月程度前が目安と言われています。
このページでは引越しの見積もりを取る理想のタイミングと、費用が安い時期についてご紹介します。
見積もりはいつまでに取るべき?
見積もりをいつまでに取れば引越しが滞りなくできるのかは、専門家の意見を聞くのが一番です。
つまり、利用者がどのようなタイミングで見積もり依頼をすれば、業者としてはプランの提案や作業がスムーズにできるのかということです。
見積もりを依頼するタイミングについて、引越し最大手アート引越センターのホームページから引用してご紹介します。
お見積りはお引越の3カ月前ごろから承っております。余裕をもって引越しいただくことを考えると1カ月~2週間前頃までにはご依頼されることをおすすめします。
出典:アート引越センター
早くて約3ヶ月前、遅くても1ヶ月~2週間前ごろまでとなっている理由について、詳しく解説していきますね。
荷造りに必要な期間は約2週間
もちろん、荷物の量や部屋の広さなどによって荷造りにかかる時間は変わってきますが、平均すると2週間が荷造りの目安と言われています。
『そんなにかかるの?』と思うかもしれませんが、時間がかかってしまう理由は生活をしながら荷造りをしなきゃならないからなんです。
転居先に持って行くものを何でもかんでもダンボールに箱詰めできればいいんですが、普段使うものを分けながら梱包するのって、経験がある方ならいかに面倒な作業かわかりますよね。
特にはじめて引越しをする方にとっては、荷造りにそんなに時間がかかるとは思っていないため、引越し当日に荷造りが終わらないなんてこともよくあることなんです。
先のアート引越センターのホームページから引用した部分にもありましたが、余裕をもって引越しをするには荷造りにかかる時間を多めに確保することが大事なんです。
効率よく荷造りをする手順やコツについては、以下のページで詳しくご紹介しています。
引越し作業員が教える荷造りのコツ|いつから何からどの部屋からなど
荷造りのコツ教えますって上から目線でスイマセン。でもちゃんと引越し作業員が記事を書いてますからね。 引越しには転居の手続き、見積もり、業者選びなどやらなければいけないことが山ほどあります。 その中で手 ...
繁忙期には早めの見積もりを
たとえば、12月に年明け3月の引越しが決まったとして、すぐに業者から見積もりを取ろうと考える人がどれぐらいいるでしょうか。
多くの方が、『年が明けてからでいいか。』と、このように考えるのではないでしょうか。
しかし、3月、4月の繁忙期に希望する日程で引越しをしようと思ったら、年明けの見積もり依頼では遅すぎるかもしれません。
引越し難民という言葉が生まれるほど3月、4月の業者探しに苦労するケースは多いんです。
特に、4月1日に合わせた会社の人事異動や就職、学校への入学などの引越しが集中する3月下旬、4月初旬といった超繁忙期には業者を見つけること自体が難しくなります。
一般に3月、4月以外の月では1ヶ月程度前での見積もりでも、多くの業者で希望する日程を取ることができます。
ただし、3月下旬、4月初旬の引越し繁忙期は例外と覚えておきましょう。
3月、4月の引越し予約は3ヶ月前を目安にするのが確実です。 4月は会社の人事異動や就職、学校への入学時期でもあります。 それに合わせて引越しをする方が通年でもっとも多い時期であることから、毎年3月半ばぐらいから4月の初旬にかけては引越しの繁忙期とも呼ばれます。 ...
アルバイトや素人引越し作業員が急増する引越し繁忙期の現実
人気のある日程は埋まりやすい
人気の日程というのは、あなたがいつ引越しをしたいかを考えてみるとわかります。
できれば仕事や学校を休まずに済んで、転居先で新生活の準備を万端にできる日程を選びたいと考えるのではないでしょうか。
くわえて、費用が安くなる日程なら完璧ですよね。
でも、多くの人があなたと同じように考えるんです。
たとえば土曜日、日曜日といった週末の休みを利用して引越しをしようと思う人が圧倒的に多いため、値段も高くなりやすいといった背景があります。
また午後便やフリー便に比べて費用は高いものの、夕方には転居先での荷解きや翌日の準備ができる午前便は、曜日を問わず人気のプランとなっています。
特に賃貸の前家賃支払いの関係から、月末は通年引越し需要が高く、末日と週末が重なるようなケースではさらに人気の日程となるんです。
週末や月末での引越しを考えているのであれば、1ヶ月前といわず早めの見積もりを取ることが必要です。
引越し費用はなぜ月末に高くなる?|家賃、給料日、新入社員との関係
月末の引越しは高いからやめたほうがいいよ・・・。 月末は引越し屋さんが見つかんないんだよね・・・。 こんな話を聞いたことがある人も多いんじゃないかと思いますが、どちらも正解、私が現場に出ていた時もどの ...
見積もりはいつから取れる?
冒頭でご紹介したアート引越センターの場合、見積もりの受付は3ヶ月前ごろからとなっていますが、業者によって対応はまちまちです。
私が勤めていた会社は業界では中堅という位置づけなのですが、3ヶ月前の見積もりには対応しておらず、1ヶ月程度前の見積もりから受付可能となっていました。
基本的に必要な情報がそろっていれば、何ヶ月前といった期限にかかわらず多くの業者が見積もりには応じてくれるはずです。
ただし、半年先というようなあまりにも先の日程については、利用者の荷物の量など作業条件も変わりやすいため、『1ヶ月ほど前に再度ご連絡を。』という対応になる業者が多いです。
見積もりに有効期限がある業者も
いつから見積もりを受け付けてもらえるのか大手業者を調べてみたところ、おおむね2~3ヶ月前から可能となっています。
ホームページに記載があったアート引越センター、サカイ引越センター、日本通運と、電話で確認したアリさんマークの引越社の受付可能期間を表にまとめてみました。
業者名 | 見積もりの受付 |
アート引越センター | 3ヶ月前ごろ |
サカイ引越センター | 約2~3ヶ月前 |
日本通運 | 早めは約2ヶ月前、遅めで約2週間前 |
アリさんマークの引越社 | 3ヶ月前(見積書の有効期限3ヶ月) |
アリさんマークの引越社からは見積もり有効期限は3ヶ月という回答をいただきました。
3ヶ月を過ぎたら再度見積もりが必要ということになりますね。
一括見積もりサイトは3~4ヶ月前から
一括見積もりサイトを利用する方も多いと思いますが、およそ3~4ヶ月前から依頼ができるサイトが多くなっています。
利用するサイトによってまちまちですが、希望日を選択する画面で何ヶ月前からの見積もり依頼ができるか確認することができます。
上の画像は一括見積もりサイトLIFULL引越しの希望日選択画面ですが、3ヶ月先の日程を選ぶことができます。
運営実績の長い一括見積もりサイト6つについて、いつから見積もり依頼ができるのか調べてみました。
サイト名 | いつから可能か? |
LIFULL引越し | 3ヶ月前 |
SUUMO引越し | 3ヶ月前 |
引越し価格ガイド | 3ヶ月前 |
ズバット引越し比較 | 4ヶ月前 |
引越し侍 | 3ヶ月前 |
見積もり依頼に必要な情報
引越し費用はおもに運ぶ荷物の量と輸送距離、トラックのサイズと必要な人員で決まるため、業者に見積もりを依頼するには以下のような情報が必要です。
見積もりに必要な情報
- 現住所と引越し先
- 人数と希望日
- 荷物の詳細
- オプションサービス申込の有無
- 個人情報
見積もり依頼はできるだけ早めに
上の項でご紹介した通り、荷造りにかかる時間が平均で約2週間かかることから、予定日の約2週間前には業者が決まっている状態が理想と言えます。
つまり、業者への見積もり依頼はそれよりも前ということになるわけです。
荷造りに必要なダンボールも、業者が決まってから配達されるというケースがほとんどなので、逆算すると予定日の1ヶ月程度前には見積もりを始める必要がありますよね。
また、見積もりを早くスタートすることで多くの業者を比較することができるので、より有利な条件を提示する業者を見つけやすいといったメリットもあります。
引越し希望日まで日にちがないと、業者に足元を見られて相場よりも高い見積もりを出されることもあるんですよ。
訪問見積もりで業者の選択肢が多いということをアピールできれば、費用の交渉は格段に有利になるんです。
さらに、早めに見積もりを始めると希望する日程が取りやすく、業者が安くできる日程を選んだりすることもできます。
ポイント
- 2週間前には引越し業者を決める。
- 1ヶ月程度前には見積もりを始める。
住所未定でも見積もりできる?
会社の寮に引越しするのは決まったけれども、正確な住所や部屋番号まではわからないといったことはよくあります。
住所未定だと見積もりができないかというとそうでもなく、市区町村レベルの住所がわかれば見積もりをしてくれる業者は多いです。
ただし、運ぶ荷物の量と引越し先の建物の状況がしっかりとわかればという前提です。
たとえば、運ぶ荷物の量は同じでも、転居先が一軒家の平屋と高層マンションでは作業の条件が違いすぎるんです。
作業の手間が増えれば必要な作業員の数も増やす必要があり、見積もりでは必要なトラックのサイズと必要な人員を計算するんですね。
運ぶ荷物の量と必要な作業員数がわかれば、市区町村レベルの輸送距離を加味して費用が計算できるので、住所未定でも見積もりはできるんです。
下の画像は一括見積もりサイトLIFULL引越しの転居先住所の入力画面ですが、番地、マンション名等は省略しても見積もり依頼ができるようになっています。
何日前なら予約ができる?
見積もりを早めに取って業者の比較もできればいいのですが、中には急な引越しを迫られるケースもありますよね。
私が作業員時代に担当した当日予約の引越しは、『一人暮らしの若い女性が夕方家に帰ったら泥棒に入られていた。』というケースで、急遽部屋を出ることにしたというものです。
当然見積もりなどは行わずに受注する引越しなので、確実に荷物を積みきれるよう配車するトラックも大きめ、費用も高めということになります。
当日の引越し予約も可能
業者にトラックと作業員の空きがあれば当日の引越しも可能なので、このような場合にはできるだけ早く業者に電話で相談してみることです。
業者の多くは引越しの契約に何日前までといった制限は設けていないので、前日や当日であってもトラックと作業員の手配ができれば引越しは可能です。
しかし、現実的には業者が荷造り等の作業も行うことになるため、費用が高くなってしまうことには覚悟が必要でしょう。
融通が利くのは赤帽など軽貨物業者
急な引越しで頼りになるのは、大手よりも個人経営の赤帽など軽貨物業者です。
大手では対応してもらえることの少ない深夜や早朝の引越しなどにも、個人経営ならではのフットワークを生かした融通を利かせてもらえる可能性が高いです。
大手業者の電話がつながらない時間帯でも、赤帽など軽貨物業者なら連絡がつきやすく、荷物の量に応じて必要なら複数台を手配してもらうこともできます。
赤帽など軽貨物業者が使用するのは軽トラックなので、荷物の少ない単身専門と思われがちですが、2台、3台組み合わせれば家族の引越しにも対応できるんですよ。
ポイント
- 業者のトラックと作業員に空きがあれば当日の引越し予約もできる。
- 赤帽など軽貨物業者なら急な引越しに対応してもらいやすい。
引越し料金が安い時期
引越しをするのであれば、安い業者を探したり荷物を減らしたりして、できるだけ費用を抑えようと考えますよね。
実は、引越し料金にも安い時期と高い時期があるって知ってました?
引越し費用は人の動きに連動しているんです。
上のグラフは、政府が公開している住民基本台帳による月別人口移動者数のデータを加工したものです。
3月と4月は飛びぬけて多くの人が移動しているのがわかりますよね。
つまり、年間で引越しをする人が断然多くなるのが3月と4月なんです。
引越し費用の年間相場
上のグラフは引越しの売上高、取扱件数ともに国内ナンバーワンのサカイ引越センター、家族の長距離引越し費用年間相場です。
データは一括見積もりサイト引越し侍の利用者35,000人の中から、サカイ引越センターを利用した人が実際に支払った金額を抜き出しました。
価格がもっとも安い1月と、もっとも高い3月を比べると、2倍以上もの差があることがわかります。
3月よりはやや安くなる4月と比べても、値段がもっとも安い1月とはおよそ2倍の価格差がありますよね。
こうして見ると、3月と4月の引越し料金はべらぼうに高いということが再認識できます。
月末より月初の費用が安くなるワケ
月末の引越しは高いっていう話を聞いたことはありませんか?
月末の引越しが高くなるのは賃貸契約の家賃支払いと関係していて、月末に退去する人が多いためなんです。
賃貸契約の家賃は前家賃という形で納めるのが一般的ですが、月の途中で退去しても家賃の一部が日割りで返ってくるというようなことはまずないんです。
つまり、支払った家賃分住んでから退去しないと損という感情が生まれやすいんですね。
なので、月末ギリギリまで住んでから退去しようと考える人が多いため、月末には引越しが集中することになるんです。
需要が高まれば物の値段は上がりますから、引越しもその例外ではなく月末の引越し費用は上がるということになるんですね。
そのような背景があるため、月初に引越しをしようと考える人は相対的に少ないため、費用は安くなりやすいんです。
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週末より平日の費用が安くなる理由
あなたが引越しをするなら、いつが一番都合がいいか考えてみてください。
おそらく仕事、学校などを休まずに済む日を選ぶのではないでしょうか。
あとは引越しの翌日も休みだったりなんかすると、荷解きや新居での新しい生活の準備を万端に整えられますよね。
多くの人があなたと同じように考えるんです。
つまり、多くの人にとって休みであることの多い土曜日、日曜日といった週末に引越しが集中するんです。
土曜日に引越しをすれば、日曜日を丸一日使って新生活の準備に充てられるため、日曜よりも土曜のほうが人気の日程だったりするんです。
当然人気のある日程には引越しも集中することになるので、費用も下がりづらくなります。
なので、週末ではなく平日を選んだほうが料金は安くなりやすいんです。
週末の引越し費用が平日より高い理由|土日なら日曜日が安くなるワケ
引越しは平日のほうが安いよ・・・。 引越しをするとき、知り合いからそんな話を聞く方も多いんじゃないかと思います。 実は、わざわざ引越しのために有休や休みを取る人よりも、会社や学校の休みを利用して土曜、 ...
縁起の悪い日は費用が安い?
紙のカレンダーを利用しないスマホ世代には縁がないかもしれませんが、引越しで大安や仏滅といった六曜の縁起を気にする方は今でも多いんです。
身近なところでは私の父親がそうですが、身内の結婚式などおめでたい行事の日取りは、『絶対に大安でやるべき』と譲りません。
実際、私が引越しの営業をしていた当時も、日程については『大安でお願いします。』というお客さんも多かったのを記憶しています。
このサイトでもアンケートを取ったことがあるのですが、引越しで縁起を気にする人は2割ほどです。
営業マンとしての経験からは、大安に引越しが集中するわけではなく、縁起を気にする人は費用にかかわらず大安を選ぶ傾向が強いといえます。
アドバイスとしては、わざわざ『大安で。』と指定しないほうが、営業マンから安い見積もりを引き出しやすいんじゃないかと思います。
一方、縁起が悪いと言われる仏滅や赤口は、縁起を気にする人が避ける日柄であるため、業者のスケジュールが埋まりづらい一面もあり、交渉次第では安い見積もりを引き出せる可能性があります。
引越しは大安が吉日?縁起の悪い仏滅はダメな日?|引越しと六曜
大安ってなんすか? 見積もり先で『その日は大安で値引きは厳しいんですよ。』と話した後に、大学生のお兄さんから返ってきたセリフです。 この大学生のお兄さんのように、近年いわゆる六曜の日柄を気にしないで引 ...
一括見積もりで費用は安くなる
費用が安い時期がわかっても、それに合わせて引越しできる人ってなかなかいないんじゃないかと思います。
そんな方におすすめしたいのが、無料で利用できる引越しの一括見積もりサイトです。
実は、一括見積もりサイトを使ったら、最初の見積もりから半額以上も安くなったケースもあるんですよ。
簡単に複数の業者比較ができるネット見積もりが普及した現在、業者も利用者があらかじめ相見積もりをすることを前提に費用の提示をしてきます。
つまり、引越し業者が最初から『これ以上安くできない』という見積もりを出すことはないと思ったほうがいいんです。
言い換えると、いくつかの業者の見積もりを比べることなく1社の見積もりのみで契約をするというのは、相場よりも高い価格で業者を選ぶことになりほぼ確実に損をすることになります。
一括見積もりサイトは複数業者の見積もりが取れることから、業者を選ぶツールとしてだけではなく、自分の引越し費用の相場を知ることができるツールでもあるんですよ。
ただ、無料で便利なのはわかっていても一括見積もりサイトの利用に次のような不安を持つ方も少なくありません。
見積もりサイトのココが不安
- 見知らぬ業者から大量のメールが送られてくるんじゃないか。
- ひっきりなしに業者から電話がかかってくるんじゃないか。
たしかにサイトによっては10通ものメールが業者から届いたり、短時間の間に電話が集中してかかってくるというところもあります。
また複数の見積もりサイトを同時に利用したりするとメールや電話の量も増えるため、人によっては迷惑メール、電話攻撃という印象を受けるかもしれませんね。
おすすめ一括見積もりサイト
このサイトは2004年から運営していて、これまで多くの一括見積もりサイトを見てきましたが、現在自信を持っておすすめできるのはSUUMO引越しです。
おすすめする見積もりサイトの特徴
- 見積もりが欲しい引越し業者だけを選ぶことができる。
- メールのみで完結。業者から電話がかかってこない。
SUUMO引越し
SUUMO引越しをおすすめする一番の理由は、電話番号の入力が不要なことです。メールだけで引越し業者からの見積もり提示もやり取りも完結します。
一括見積もりサイトを利用すると折り返し業者から連絡が入りますが、対応が早い業者だったりすると見積もり依頼から数分後には電話がかかってくるようなこともあります。
また見積もり依頼送信時に、日中は電話対応が難しいため連絡はメールでと付け加えたにもかかわらず、電話で連絡してくる業者も少なからずあります。
電話で引越し業者と話すことが気にならないという方はもちろん、煩わしいやりとりはしたくないという方にもSUUMOはおすすめです。
SUUMOも見積もりフォーム送信画面で見積もりを依頼したい引越し業者が選択できます。業者からの連絡をメールに限定できるという、忙しい方にもおすすめの一括見積もりサイトです。
訪問見積もりの注意点
荷物の少ない単身の引越しなどでは、電話やメールのやり取りだけで業者の見積もりが取れるプランもあります。
しかし、運送の専門家ではない利用者が業者に家具や荷物の量を正確に伝えるのは難しく、正確な費用の計算には業者の下見が必須です。
業者の営業スタッフが実際に現地を下見することを訪問見積もりと言いますが、特に初めて経験される方には何をするのか、わかりづらい部分もあるんじゃないかと思います。
実際にはそんなにたいしたことではなく、30分~1時間もあれば訪問見積もりは終わります。
以下、訪問見積もりの流れをご紹介します。
訪問見積もりの流れ
- 業者の訪問日を決める。
- 営業マンを呼んで話を聞く。
- 部屋と荷物を見せる。
- プランと作業を決める。
- 見積もり書をもらう。
訪問見積もりをしてもらったからといって、その場で契約をする必要はないんです。
しかし、相手は営業のプロですから、なんとかその場で契約にこぎつけようとしてくるはずです。
そんな営業マンの口車に乗らないためには、あなたも知識武装する必要があるんです。
訪問見積もり時の注意点を見ていきましょう。
複数業者を同時に呼ぶのはあり?なし?
引越し業者選びでは、複数の見積もりを比較して選ぶことが重要とよく言われます。
しかし、同じタイミングで複数業者の営業マンを呼んで見積もりを行うということではないんです。
考えてみてください。
何人もの他人が家の中を歩き回って、入れ替わり立ち替わり自社の猛アピールをしてくるなんて想像できますか?
訪問見積もりに呼ぶ業者の数は3~5社が平均と言われますが、一度に5人もの営業マンに話をされても理解できないですよね。
私にも引越しの営業経験がありますが、このような状況では見積もりどころではないです。
複数業者を同じ日に呼ぶのはありですが、訪問してもらう時間は1社ずつずらすのがマナーともいえます。
引越しの訪問見積もりで営業マンがバッティング!同時に呼ぶのはあり?なし?
引越し費用を正確に計算するためには、引越し業者の営業マンを家に呼んで下見をしてもらう訪問見積もりが必要です。 訪問見積もりにかかる時間は1社あたり30分~1時間程度。3~4社前後の引越し業者を見積もり ...
引越運送約款の提示をしない業者は論外
引越しの契約には利用者と業者の間で交わされる約束事があり、多くの業者が使用するのは国土交通省告示の引越運送約款というものです。
たとえば、契約後いつまでなら無料でキャンセルできるのか、輸送中に壊れた荷物の補償についての責任など、利用者にとってとても重要なことが書かれているんです。
この引越運送約款は利用者に提示する義務があり、訪問見積もり時に営業マンが読み上げたり、見積もり書の裏面に印字してあったりする業者もあり、『後で読んでおいてください。』という形で提示とするケースもあります。
キャンセルを例にとってみましょう。
解約日 | 解約料金 |
---|---|
3日前まで | なし |
2日前 | 運賃及び料金の20%以内 |
前日 | 運賃及び料金の30%以内 |
当日 | 運賃及び料金の50%以内 |
実は、スマホで手軽に引越しの予約もできるようになった現在、キャンセルも手軽にできると思っている利用者も多いんです。
なので、業者としてはこのような解約料の仕組みがあることを、利用者にしっかり説明する必要があるのですが、引越運送約款自体が長文なため、営業マンが提示を省略してしまうこともあるんですね。
利用者都合でのキャンセルは当日だと費用の50%にもなりますから、このような重要事項を説明しない業者には注意が必要です。
引越運送約款|知らないと損をする引越し業者との大事な約束事
引越し業者と利用者が引越し契約を結ぶ際に、様々なトラブルを未然に防ぐ目的で作られたルールが引越運送約款と呼ばれるものです。 引越し料金の支払いや引越しの解約など重要な取り決めについて定められており、約 ...
営業マンとの口約束はしない
私が作業員であった当時、一番困ったのが『営業の○○さんはこう言った。』というお客さんから聞く営業マンとの口約束です。
たとえば、多かったのは以下のような営業マンとの口約束です。
よくある営業マンとの口約束
- 荷物は全部運ぶので大丈夫。
- 大型家具が入らなければ外から入れる。
- 積めなければ往復して運ぶ。
- 当日作業員を増員する。
- 不用品を無料で引き取る。
基本的に作業員は見積もり書、作業指示書に記載された荷物しか運ばないし、記載された作業しか行わないんです。
荷物の量と行う作業で見積もりをしているわけですから、作業員が勝手に運ぶ荷物を増やしたり、行う作業を増やしたりはできないんです。
1件の作業が長引けば、あとに控えている引越しにも影響することになります。
しかし、1件でも多くの引越しを取りたい営業マンが、お客さんに調子のいいことを言ってたりするんですね。
現場の作業員にはそんなことは知る由もないので、営業マンとの口約束はあてにならないと肝に銘じておきましょう。
営業マンとの約束は口約束ではなく、必ず見積書なり契約書なりに記載してもらうことが大切です。
訪問見積もりでダンボールは受け取らない
とりあえずダンボールを置いてこいというのが、私の勤めていた会社では新人営業マンに対する教育だったんです。
古いやり方かもしれませんが、優秀な引越し営業マンはダンボールを置いて帰るのがうまいんですよ。
訪問見積もりでダンボールを置いて行かれてしまうと、『良さそうな人だし、ここでいいか。』とその後の他社の見積もりを断ってしまう人が多いのは知ってますか?
『ほかに決まったら引き取りに来ますから。』なんて軽い口調で置いていこうとするはずですが、引越しの見積もりはいくつか比較すれば安くなるんです。
たとえ、1社目の営業マンがどんなに相性がよさそうだと思えても、予定しているすべての業者の見積もりを取り終えるまでは、ダンボールを受け取らないのが賢明です。
複数業者の見積もりを上手に使って、営業マンから安い見積もりを引き出すために訪問見積もりをするんです。
引越しの訪問見積もりで営業マンがダンボールを置きたがる理由とは?
引越し業者に見積もりを依頼すると、正確な費用を計算するために営業マンが荷物の下見にやってくることになります。いわゆる訪問見積もりと呼ばれるものです。 訪問見積もりは荷物の少ない一人暮らしの引越しなどで ...
まとめ
荷造りに必要な期間がおよそ2週間であることから逆算すると、見積もりを取るタイミングは1ヶ月前が目安となります。
ただし、3~4月の引越し繁忙期には2~3ヶ月前の見積もり依頼を多くの業者が推奨しています。
大手業者では2~3ヶ月前から見積もりを受け付けており、大手一括見積もりサイトでは3~4ヶ月前から見積もり依頼を受け付けています。
業者のトラックと作業員に空きがあれば、当日の引越し予約も可能です。
訪問見積もりでは営業マンとの口約束をしないこと、ダンボールを受け取らないことがポイントです。
費用が安い時期を選べなくても、一括見積もりサイトを使って安い業者を探すことはできます。
素敵な思い出の残る引越しになりますように。
以上、『引越しの見積もりを取る時期はいつからいつまで?予約は何日前まで?』を最後までお読みいただきありがとうございました。
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