- 同じマンションの高層階から下層階へ。
- 同じ敷地内の母屋から離れへ。
- 実家の隣に建てた新居へ。
上記いずれも管理人が引っ越し作業員として担当した作業ですが、トラックを使わない引越しも意外と多いものなのです。
特に、階段の上り下りが苦になってきたご高齢者が、同じマンションの高層階から下層階へ引っ越すケースはとても多いです。
引っ越し費用の多くを占める車両代が必要ないなら、その分料金も安くなるのでは?
このページでは、そんな疑問にお答えします。
トラックを使わなくても引越し費用は安くならない
トラックを使わないなら、その分費用が安くなるのでは・・・?
そう思っていた方には少し残念ですが、期待しているような費用にはならないのが現実です。
トラックを使う引越しと使わない引越し、まったく費用が同じというわけではありませんが、引越しには基本料金というものがあります。
トラックに荷物を積まないのに費用が安くならないのは納得がいかないという方もいるかもしれません。
業者が引越し費用を計算するとき、もっとも影響するのが作業員の数と拘束時間です。
なので、トラックを使わない輸送距離ゼロの引っ越しであっても、作業員の数と拘束時間に比例して費用は高くなります。
さらに、そもそも作業員はトラックで移動しますので、トラックを使わない引越しであっても配車費用が掛かってしまうのです。
このページを読み進めていただければ、そのあたりの引越し費用の仕組みがご理解いただけると思います。
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引越しトラックの基本料金と相場
引越し料金は業者が勝手に決めているのではなく、国土交通省が告示する標準引越運送約款が目安になっています。
この標準引越運送約款をそのまま使用する業者もあれば、独自の引越運送約款をを定める業者もあります。
ただし、独自の引越運送約款に定める引越し料金も、標準引越運送約款で告示されている金額の上下10%以内という決まりがあります。
つまり、引越し業者があまりにも相場からかけ離れた料金設定をすることは、国土交通省によって認められていないのです。
しかし、引越運送約款で決められているの金額は運賃であるため、作業員人数分の費用やオプションサービス費用等含めた、いわゆる引越し料金はそれよりも高くなります。
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2トントラックの基本料金と相場
引っ越しでもっとも多く使われているのが2トントラックです。
引っ越し業者には荷室が一般的な2トントラックと同じでも、最大積載量が2トン以上あるものも多く、見積もりでは使用車両に3トンと記載されるケースもあります。
この2トントラックの基本料金は、作業が4時間を超える引越しについて25,000円前後が相場となっています。
基本料金には運転手兼作業員1名分の費用が含まれていて、一般的には1台の車両には運転手以外の作業員も同乗します。
そのため、1台のトラックを使用する場合、最低でも基本料金に作業員1名分の人件費が上乗せされることになります。
2トントラック(3トンも同じ)を使用する引越しの場合、基本料金は4~5万円が相場です。
4トントラックの基本料金と相場
一軒家、荷物の多い家族の引っ越しなどでもっとも使われる車両が4トントラックです。
大人2名、子供2~3名程度までの一般的な家具構成であれば、4トントラック1台にたいてい積みきることができます。
4トントラックを使用する引越しの場合、基本料金は4~5万円が相場です。
基本料金には運転手兼作業員1名分の費用が含まれています。
しかし、積める荷物が多い4トントラックの場合、運転手のほかに1名ないし2名の作業員がグループとして行動するのが一般的です。
たとえば、運転手兼作業員1名で事足りる引越であっても、1名ないし2名分の作業員人件費がかかるということになります。
そのため、4トントラックを使用する引越しの基本料金は、おおむね5~7万円あたりが相場です。
家具だけの引っ越しも頼めるか?
高齢化が進んでいる影響もあり、高層マンションや団地の上階層から下の階へ引越しをするというケースも増えています。
特にエレベータのない団地での「階段の上り下りがきつくて」という理由で引越しを検討するケースは多いです。
また、一軒家の1階から2階へ、同じ敷地内にある離れへ家具だけを運んでほしいといった仕事も引越し業者にはよく舞い込んできます。
大きな家具になるとそもそも分解しないと移動できなかったり、人が運ぶには重すぎる家具も多いものです。
家具だけの引っ越しも普通に引越し業者に依頼して問題ありません。
ただし、上述したようにトラックを使わなくても、業者がトラックを手配するだけで基本料金がかかってしまうのが現実です。
つまり、トラックを使わない引越しでも、それなりの費用は発生するということになります。
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引越し業者か便利屋か?
ひとくくりに引越し屋さんと言ってもアート引越センターやサカイ引越センターなどの専門業者、佐川急便や日通などの引っ越し兼業運送業者があります。
また、荷物が少ない単身引越しなどでは、赤帽など軽貨物業者を利用すると費用が大きく抑えられるはずです。
さらに選択肢の幅を広げると、便利屋さんも業務として引越しを請け負っています。
引越し専門業者はその名の通り引越しのプロですので、家具や荷物の取り扱いに精通し、梱包資材等が豊富で完璧な作業が期待できます。
ただ、引越し専門業者は兼業業者や便利屋に比べて、特に家具だけの引っ越しでは費用に割高感があるでしょう。
たとえば、タンスやソファをひとつだけ運んでほしいなどのケースでは、引越し専門業者よりも便利屋のほうがリーズナブルです。
自身が運搬を手伝えるのであれば、運転手が1名でやってくる赤帽などの軽貨物業者を利用するのもおすすめです。
家具だけ引越しの費用を抑えるなら午後便を
需要と供給のバランスから、引越し費用がもっとも高くなるのは週末の午前です。
多くの方が仕事や学校が休みの週末に引越しを済ませたいと考えるためですね。
なので、引越し費用が安くなるのは午後便ないし、時間指定のできないフリー便と呼ばれるプランです。
特に家具だけといった比較的短時間で終わる作業であれば、ぜひとも午後便またはフリー便を選びたいところです。
引越し業者にとっても短時間で終わる作業というのはオイシイ仕事ですので、交渉次第では思いのほか安くなることもあります。
まずは見積もりから
上述したように、家具だけの移動といった短時間で終わる作業は、引越し業者にとってもオイシイ仕事です。
1日の作業を終えたトラックが帰庫がてらに寄れる場所であったりすると、数千円といった破格の費用が提示されることも珍しくありません。
また、「夜でよければ・・・。」といった業者側の提案に合わせることも費用の節約につながります。
特に家具だけといった荷物の少ない引越しの見積もりは、利用者が強気の交渉ができるケースです。
まずは一括見積もりで引越し業者がどの程度の金額を提示してくるかの情報収集から始めましょう。
良い引越しを!
電話番号入力なしでOK!
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